中日“レジェンド”岩瀬・荒木・浅尾トリプル引退 黄金期支えたV戦士が決断

2018年09月26日 10時30分

岩瀬、荒木、浅尾(顔写真)が今季限りで現役引退

 セ・リーグ最下位の中日に激震だ。岩瀬仁紀投手(43)、荒木雅博内野手(41)、浅尾拓也投手(33)が今季限りで現役引退することが25日、本紙の取材で明らかになった。現役最年長で前人未到の通算1000試合登板に王手をかけている岩瀬、昨季に史上48人目となる通算2000安打を達成した荒木、2011年に史上初めて中継ぎとしてリーグMVPに輝いた浅尾…。ドラゴンズ一筋の“球界のレジェンド3人”はコーチとしてチームに残り、来季から強竜再建を目指す。

 数々の日本プロ野球記録を樹立してきたプロ20年目の鉄人左腕・岩瀬がついに現役引退を決断した。愛知・西尾市出身で1998年ドラフト2位で入団し、1年目から15年連続で50試合登板。2004年から抑えに転向すると、05年から9年連続30セーブをマークした。これまで最多セーブ5度を誇り、14年7月に史上初の通算400セーブを達成。最優秀中継ぎ投手賞を3度も獲得している。

 長年の勤続疲労などから、15年は一軍登板なし、16年も15試合の登板にとどまったが、昨季は復活を遂げて4年ぶりに50試合に登板。950試合登板を達成し、歴代単独1位に立った際は「よくここまで来たなと思う。そういう投手になれると思わなかった。信じられない」。この年はカムバック賞に輝いた。

 ここまで今季は45試合で2勝0敗、9ホールド、2セーブで防御率は4・81で、もっか通算1000試合登板に王手をかけ、通算406セーブともNPB記録だ。引退試合は本拠地・ナゴヤドームでの今季最終戦となる30日の阪神戦に登板予定で花道を飾る。今季から兼任コーチとしての役割を担ってきたが、来季は投手コーチに専念し、投手王国再建へ尽力することになる。

 熊本出身でプロ23年目の荒木は1995年のドラフト1位で入団。2年目から一軍に昇格し、当初は主に外野手で起用されたが、2002年に二塁で固定されると、遊撃の井端(現巨人コーチ)との「アライバコンビ」で活躍。落合監督が率いた04年から6年連続ゴールデングラブ賞に輝き、8年間でリーグ優勝4度と黄金期の主力としてチームを支えた。07年には31個で盗塁王を獲得し、同年の日本一にも貢献。ベストナインも3度受賞している。打撃タイトルとは縁がなかったが、04年に年間9度の1試合4安打の日本記録を達成するなど、集中力は天性のもので固め打ちの多さは半端ない。荒木の入団時の中日監督だった故星野仙一氏は生前に「こいつはモノになると思った。ドラゴンズを背負っていくと思っていた」と言っていた通りの野球人生となった。引退試合は来年3月のナゴヤドームでのオープン戦の予定。コーチは内野守備走塁を務めることが濃厚だ。

 愛知・知多市出身で12年目の浅尾はかつて150キロ超の速球を武器に最強セットアッパーとして球界に君臨した。フィールディングやけん制なども華麗で身体能力はズバぬけている。特に2011年に79試合に登板し、驚異の防御率0・41をマークし、リーグ優勝に貢献。中継ぎ投手として初のMVPに輝いた。最優秀中継ぎのタイトルも2度獲得した実績を誇るが、近年は右肩の故障に苦しみ、16年は一軍登板なし。昨季は4試合の登板のみで10月1日のヤクルト戦(神宮)で史上3人目の通算200ホールドを達成したが「すごく気を使わせてしまっていることが悔しい」と負けん気の強さをのぞかせた。

 浅尾は球団から引退試合の打診を受け、当初はこれを固辞したが、29日の阪神戦(ナゴヤドーム)での登板が決定。来季からはコーチに就任し、若手投手の兄貴分として一緒に汗を流すことになる。

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