リーグ優勝に王手をかけている広島は24日のDeNA戦(マツダ)に5―7で逆転負け。2回に石原の適時二塁打などで幸先よく2点を先制したが、先発のジョンソンが6回4安打5失点(自責4)でリードを守り切れなかった。

 試合後、ナインらは一旦ベンチ裏へ引き揚げて中日―ヤクルト戦を観戦。球場に訪れたファンもバックスクリーンの大型ビジョンで試合を見守った。しかし、2位のヤクルトが勝利したため、球団初のリーグ3連覇はお預けとなった。緒方監督は「勝つことができず、今日を楽しみにファンの方がたくさん来ていた中で申し訳ない」と反省の弁を述べた。

 落胆の声はファンの間にも広がった。職場の仲間と応援に駆け付けた50代の女性は「応援は今年で10回目くらいなんだけど、初めて負けました。まさか優勝が懸かった試合で負けるとは…」。年間指定席を購入している40代の男性は「2回に先制したときは球場全体が熱かった。でも、3回に逆転された時は雨が降ってきたし、ジョンソンだし(試合が)寒かったよね」と苦笑いした。

 一方、試合前から球場内に設営していた祝勝会会場では、中日が敗れてこの日の優勝がなくなると用意されていたビールやテーブルが次々と撤去されていった。