WBC本多に「川崎の悪夢」再び?

2013年02月26日 10時59分

【WBC】ソフトバンクのチーム内から、WBC日本代表に選ばれている本多を心配する声が上がっている。23、24日に行われたオーストラリアとの壮行試合では、野手陣で唯一打席なし。このままの起用法が続けば、2009年の第2回WBC終了後、シーズンで不振に陥った川崎(前マリナーズ)の二の舞になる恐れがあるという。本多は攻守の要として鷹のV奪回キーマンとなるだけに、大逆転での定位置奪取が切に願われている。

 あるチーム関係者は、侍ジャパンにおける本多の現在の立ち位置について、こう心配の声を上げた。「正直、このままの起用が続けば、シーズンにも影響が出てくるのは間違いない。この時期に打席に立って生きたボールを見ることができないというのは、打者にとって致命的だからね。本多がシーズンで不振に陥れば、チームにとっても大痛手となる」。

 当落線上といわれた28人の代表メンバーに見事残った本多だが、現状は代走、守備固め要員。23、24日に京セラドーム大阪で行われたオーストラリアとの壮行試合でも、野手で唯一打席に立つことがなかった。もちろん、国際大会では重要な役割となるのだが、チーム内には09年に行われた前回WBCでの苦いトラウマもある。

「心配なのは、本多が前回の川崎(当時ソフトバンク)のようになるんじゃないかということだよ。川崎も前回のWBCに出場した時に代走、守備固めばかりで、ほとんど打席に立たせてもらえなかった。結局、それが響いて、シーズンに入っても全く打てずに、チームにも大きな影響が出てしまった」(別の球団関係者)。

 09年WBCの川崎は、全9試合のうち準決勝の米国戦こそ故障した巨人・村田(当時横浜)の代役として9番・三塁でスタメン出場したが、あとの出場は代打と代走のみ。結局、そのシーズンはレギュラー定着後、自己最低の打率2割5分9厘に終わり、チームのV逸の一因となってしまった。本多は昨季、一昨季とオープン戦で2年連続12球団最多打席に立っているように、川崎同様に開幕前からエンジン全開での調整をしている。それだけに、二の舞への不安は尽きないというわけだ。

 本多が本職の二塁手を争うのは、阪神・鳥谷、楽天・松井、中日・井端の3人。「現状の起用の仕方だと、最初は限られた出場機会になるだろうが、そこで何とかアピールして逆転してほしい」(前出の関係者)。定位置奪取へチーム内の願いは一つだ。