巨人 2試合連続雨天中止はメリットだらけ

2018年09月22日 13時00分

中止が決まり引き揚げる由伸監督

 巨人は21日のヤクルト戦(神宮)が試合開始遅延の末にプレーボールがかからず、2試合連続で雨天中止となった。この日は唐突な球場内の電光掲示板とアナウンスで中止が発表され、ベンチは一瞬だけフリーズ状態に陥ったが、残り9戦となっての中止は巨人サイドにはメリットだらけとなっている。

 最後まで雨脚が弱まることはなかった。この日は降りしきる雨の影響で開始を30分遅らせる判断がなされ、両軍ベンチは午後6時30分に向けて準備を進めた。ところが、天候は一向に回復せず、“定刻”を迎えた段階で中止の決定が下された。

 セ・リーグは8月28日以降の試合から開催の可否などに関する決定は連盟の管理下にある。この時、マウンドやホームベース上のシート以外は試合準備を整えた状態。電光掲示板と場内アナウンスで中止を知る形となった巨人ベンチでは誰もが拍子抜けした表情を浮かべ、一時はその場に立ちつくした。

 それでも、由伸監督は雨の中でスタンドに詰めかけていたG党に帽子を取ってあいさつしながら「リセットするためのいい2日間だったと考えたい」と前を向いた。

 チーム内からは「こんな雨の中でも来てくれたファンのためにやりたかったけどねえ…」と残念がる声も聞かれたが、投打に振るわない現状を考えれば、プラス材料ばかりが並ぶ。

 まずは、ひとまず“天敵”を回避できたこと。この日の相手先発予定だった小川に対しては昨季から2年間、7戦5敗と黒星をつけておらず、防御率1・23とことごとく攻略に失敗してきた。G投手陣にとっても、この日先発する予定だった田口を22日以降の第2先発としてスタンバイさせることも可能となった。

 満身創痍の主力攻撃陣の回復も見込める。「こんなこともあるんですねえ…」と発表方法に驚きを隠せなかった主砲・岡本は14日のDeNA戦(横浜)で右手に死球を受けてから快音が止まり、主将の坂本勇も下半身に不安があり、背筋痛を抱える長野も万全の状態とは言い難かった。

 そして、今後のスケジュールを見通しても試合消化ペースの速い巨人にとって過密日程となる恐れは少ない。この日の振替試合は10月4日の広島戦(マツダ)以降に組み込まれることが濃厚で、そのころには2位を走るヤクルトの順位が確定している可能性が高い。

 9月に入り、3勝7敗2分と急ブレーキの巨人。Aクラス死守へ“恵みの雨”になるか。