ソフトB上林が「秋に強い男」に変身

2018年09月22日 13時00分

柳田不在のチームを支えている上林(左)

 屈辱から1年。ソフトバンクの上林誠知外野手(23)がペナント終盤戦で打ちに打ちまくっている。

 主力に定着した昨季は9月に大不振(月間打率1割8分5厘)に陥り、調子を取り戻せずポストシーズンでは出場機会を失い、チームが日本一に輝く中で悔し涙を味わった。今季は21日時点で9月は打率4割1分2厘、4本塁打。脳振とう特例措置で主軸の柳田が離脱してからは、クリーンアップを担っている。

 昨年とは打って変わって「秋に強い男」に変身したのはなぜか。「ここまで主力として全試合に出させてもらっているんですが、9月、10月は『主力の真価』が問われる試合が多いと思うんです。この時期の一本一本は本当に価値がある。今はそういう意識で打席に立てているし、集中力が研ぎ澄まされている。それが結果につながっているのかなと思います」。昨季は9月の大不振からレギュラーを剥奪された。ここぞの場面で打てなかった昨季の悔しさを、持ち前の負けん気で晴らしている。

 チームは現在、逆転優勝を目指し首位・西武を追撃している。6・5ゲーム差を埋めなければならないが、主砲の柳田、内川に内野の要・今宮を欠く苦しい状況に直面している。そんな状況も若鷹の一本立ちを後押しした。「(絶対的な)主力の人が抜けて、今は責任感が増している。チャンスで回ってきたところで、いかに貢献できるかを常に意識しているんで。そういうところは成長しているのかもしれません」

 昨季、日本一達成直後に「来年こそは自分が中心で――」と誓った男が、逆転Vを信じるチームをけん引している。