西武は18日の日本ハム戦(メットライフ)に7―4と打ち勝ち、5連勝で優勝マジックを10とした。

 初回に秋山が20号先頭打者アーチを放ち、5連勝中は全て初回に先制点をゲット。主将・浅村も2回に28号2ランを放つなど、2安打3打点で116打点に。5回には初の本塁打王にばく進する山川が42号ソロを叩き込み、先発・多和田の15勝目(5敗)を強力にアシストした。

 これで西武の総得点数は725となり2004年の球団記録(718得点)を更新。残り14試合でシーズン803得点ペースとなり、1950年の松竹=908、03年のダイエー=822に続くプロ野球史上3球団目の大台超えも見えてきた。

 辻監督は「この4試合同様、今日も秋山の先制本塁打で先取点が取れた。前回のソフトバンク戦でも3人の投手にやられていたんで、選手も負けられない気持ちがあったと思う。それより今は目指すところがあるので、集中していたと思う」と切り出した。

 続けて「みんなが仕事をしている。源田にしても打てなかったけど(6回の第4打席で)しっかりライトに(フライを)打って走者を進塁させている。やっぱり昨日までのソフトバンク3連戦が、今年一番のビッグゲームだったんで選手たちは心身ともに疲れている。その中でそれを見せずに本当に勝利だけを一番に考えて積極的にやってくれた」とナインをねぎらった。

 また、この日は平日のナイターにもかかわらず、2万5075人のファンでスタンドは埋まった。「聞けばチケットもなかなか取れないらしく、それだけファンの皆さんがチームの優勝を祈ってくれている。それに応えたいと思います」とV宣言。最後に15勝を挙げた先発・多和田について「(7回途中交代は)球が弱くなってきたんで、あそこで代えようと思っていた。ああいうふうにボーッとしているけど、負けられないゲームで疲労度も違うと思うよ。みんな疲れてるんだよ」と話した。