“4番失格”巨人ゲレーロ 古巣の中日は知っている復活のヒント

2018年09月19日 11時00分

17日のゲレーロは代打で犠飛を放った

【赤坂英一 赤ペン】巨人を取材して30年間、様々なタイプの外国人を見てきたが、今年のゲレーロほど“持て余されている”感の強い大物もいない。“4番失格”の烙印を押されて以降、たらい回しにされた打順は3、7、6、5、1番。あとはつなぎ役かバッテリーの2、8、9番にでも入れるしかなくなる。

 これがマギーだったら「もっと打てるように頑張る」と殊勝にコメントするところだが、あえて明るく装うのがゲレーロらしさ。先日も「1番は野球人生で初めて。周りにはどう見えるのかな」と話し「ヤバイ!」と日本語を使っておどけてみせた。これがゲレーロの性格なのである。

 決して不真面目な人間ではない。二軍落ちしていた7月は川相二軍監督の指示にきちんと従っていた。「若手と同じようなランニングは免除するから、連係プレーの練習などではちゃんと走者を務めるように」と言われ、決して速くない足で一生懸命一塁から二塁へ全力疾走。練習を終えると、必ず川相監督の元に足を運び、笑顔であいさつをしてから帰っていたものだ。

「ゲレーロって、人間はいいんです。野球に取り組む姿勢も真面目。外国人は二軍に落とされるとふてくされちゃって、練習態度もいいかげん、あいさつもしないのがいますけど、ゲレーロはそんなことはありませんでしたね」とは川相監督の証言。

 ゲレーロの面倒を見ている球団関係者も言う。「キャンプ期間中は宿舎で出される食事に飽きてしまい、日本人でも外食をしたがる選手が多いんです。でも、ゲレーロは文句一つ言わず、ホテルで出されたものを黙々と食べていました。アレをしてくれ、コレが欲しいとワガママも言わない。そういう意味では、手のかからない選手ですよ」

 そんなゲレーロの調子を上げる方法はないものか。昨季までプレーしていた中日のチーム関係者に聞くと「もっとかまってやらないと」とこんな答えが返ってきた。

「ゲレーロは誰かとじゃれ合っていたいタイプなんです。ウチにいたころは、森監督自らジョークを言ったり、波留コーチが何かと声をかけてやったりしていました。そういうコミュニケーションを通じて、自分が頼りにされていると感じると、がぜんハッスルする。巨人に移ってからのゲレーロは、何か寂しそうですね」

 一度くらい“ゲレーロを励ます会”でもやったら、大爆発するかも?