西武・浅村栄斗内野手(27)が、15日のソフトバンクの天王山(メットライフ)で27号3ランを放ち、打点を自己最多の111とした。

 3―2の5回一死一、三塁の第3打席、ソフトバンク先発・千賀の内角直球にクルリと軸回転。西武ファンの待つ左翼席に放り込んだ。その瞬間、ドーム内のボルテージは一気に上がり、マウンドの千賀は天を仰いだ。

 腰痛を押しての強行出場で、体調はベストには程遠い。それでもチームの優勝だけを目指す背番号3は、辻監督が「キャプテンの執念を感じた」と称賛した前日(14日)の楽天戦の先制二塁打に続き、この日も意味のある場面で大仕事。「打ったのは真っすぐです。うれしい~。よかったです、打てて」とベンチで喜びを爆発させた。

 この3ランで浅村は打点王タイトルに輝いた2013年(110打点)を超える自己ベストの111打点。5年ぶり2度目のタイトルにも前進した。