巨人・杉内が引退会見 内海のサプライズ花束に涙

2018年09月13日 16時30分

引退会見で内海(右)に花束を贈られ、涙する杉内

 今季限りで現役を引退する巨人の杉内俊哉投手(37)が12日、東京都内で涙の会見を開いた。

「できることならば最後までマウンドに立って、そしてチームメートと勝利の余韻に浸りながら、何より子供のころ、夢見たプロ野球選手を一生続けたかった」と胸中を明かすと、自身の気持ちの変化について「若い選手と過ごす時間が増えて、心のどこかで野球選手じゃなくなっているなというのがあった。心から後輩を応援するようになったというか、勝負師として違うかなと感じました」と話した。

 思い出の試合は2010年9月25日の日本ハム戦と12年5月30日の楽天戦の2試合。「ダルビッシュと田中将という日本を代表するピッチャーから接戦で勝ったのが印象深い」と胸を張った。特に楽天戦では史上75人目となるノーヒットノーランも達成している。

 さらに同世代のライバルたちにも言及。「影響を受けたのはやっぱり松坂(中日)です。高校の時に対戦して衝撃を受けましたし、高校生の投げるボールじゃないなと感じた。彼をずっと追いかけてやってきた。彼がレベルを上げてくれた」と感謝。また9日に引退試合を行ったBC栃木の村田について「栃木に行ってお別れ会というか引退の激励会をした。村田は体が元気でボクみたいにケガをしていたわけじゃない。悔いが残ると思いますが、彼らしい判断というか父親としての判断なのかな」と同級生の思いを代弁した。

「17年間ここまで成績を残せたのは家族のおかげ」という杉内。今後について「バイクの免許を取りたい。伊豆に行きたい」と笑わせ、指導者の可能性については「いい投手を育てたいというのはあるけど、今はまだ分からない」とした。最後に「自分にとって野球とは」と聞かれ「体の一部」と断言。会見が終わり、サプライズで内海が花束贈呈に姿を見せるとたまらず号泣した。

 球史に残る天才左腕が静かに「18」のユニホームに別れを告げた。