2位・ソフトバンクは12日の楽天戦(楽天生命パーク)に13―2と大勝し4連勝で、首位・西武に3ゲーム差に迫った。

 打線をけん引したのは、1本塁打を含む5打数5安打3打点の活躍を見せた柳田悠岐外野手(29)だ。初回に先制打、4回には2015年の自己最多に並ぶ34号ソロ。大当たりの4番は「開幕からキャリアハイを目指してやってきたのでうれしい」と喜んだ。

 鷹の大砲には、大きなモチベーションがあった。今季から自身の本塁打に連動して、恵まれない家庭環境にある子供たちを支援する特定非営利活動法人への寄付をスタート。1本塁打につき30万円(ポストシーズンを含む)を寄付している。この日の34号で1000万円を超えた。フルスイングから放たれる豪快なホームランよろしく、スケールの大きな社会貢献活動が続いている。柳田は「まだまだ打って、子供たちに何でもしてあげられるようにしたい」と腕をぶした。

 1か月以上連敗のないチームは8月以降25勝8敗と白星を量産して、首位・西武を猛追。8月11日時点で最大11・5あったゲーム差はついに3に縮まった。15日からの敵地(メットライフ)での直接対決を前に、柳田は「チームの雰囲気もいい。向かっていく気持ちで、ガムシャラにいきたい」と誓った。