中日のダヤン・ビシエド内野手(29)が11日、8月度の「日本生命月間MVP賞」を受賞。2016年の来日から3年連続3度目で、昨年5月度以来となる選出となった。

 セ・リーグ新記録となる月間47安打を放ち、8度の猛打賞はプロ野球タイ記録。26試合に出場し、打率4割6分5厘、7本塁打、24打点と驚異的な勝負強さを発揮して「3年連続で3回も取れたことはとてもうれしい。オフやキャンプで、しっかり準備してきたので、その努力が実った。やっぱり練習はウソはつかない。サポートしてくれたすべての人に感謝したい」と喜びを語った。

 9月に入ってもビシエドの勢いは止まらない。月間打率は4割超えで、この日の阪神戦(甲子園)でも2点リードの4回に相手先発メッセンジャーから右翼ポール直撃の25号ソロを突き刺した。そんな絶好調の要因の一つには“カレーライスパワー”がある。

 今夏は記録的な猛暑が続いたが、ウエート管理を徹底。ビシエドは「今年は本当に暑かったからね。毎日の試合でエネルギーを全部使ってしまうので、試合が終われば自然と体重が減ってしまう。それでパワーがなくなってしまわないように、しっかり食べるようにした」と力説する。

 ベスト体重の104キロをキープするため、大好物のカレーライスや焼き肉丼、ステーキを胃袋に流し込んだといい、チーム関係者は「普通なら暑さで食欲が落ちるところだけど、ビシエドはもりもり食べていた。自己管理が本当にきっちりできていた」と舌を巻く。ビシエドは「自分の力が充満できるように心掛けた。この8月に47本打てたことが自分の野球人生の中で大きなものになると思う」とニヤリ。竜の頼れる不動の4番は驚異の食欲でこのままシーズン終了まで打ち続けるつもりだ。