西武は9日のロッテ戦(メットライフ)に6―2と快勝し、2位・ソフトバンクとの4ゲーム差、3位・日本ハムの5・5ゲーム差をキープした。

 先発・今井が6回8安打2失点で4勝目(4敗)をマーク。試合のポイントとなったのは3―2で迎えた5回一死満塁の場面で、10年前の優勝を知る5番・栗山、6番・中村のベテラン2人が連続タイムリーを放ち3点を挙げた。

 辻監督は「(今井の)内容は今ひとつだったんですが、ピンチを併殺でしのいだり、相手に先を越されなかった。同点で粘ったのが良かった。(4人のリリーフも)本当に必死で投げていたし、結果的に0点に抑えてくれた」と投手陣の粘りに感謝。

 野手についても「チャンスで頼れる栗山、中村に回ってきたんで、打ってくれると信じてました。本当に優勝を知っているメンバーですし、しんどい試合が続く中で一生懸命練習もし、試合で結果を出し、本当に頼りになります」と称賛した。

 殊勲の栗山は「今井も苦しんでいたんで(5回は)何とか1点取って、調子のいいおかわりに回そうと思った。9月に優勝争いをしているのはものすごく幸せなこと。そこに近づいていく戦いができていることがうれしい」と10年ぶりの悲願成就に強い思いをにじませる。

 離れそうで離れないソフトバンク、日本ハムについて指揮官は「相手の結果は気になるけど、ウチは負けないように必死にやっていくだけ。そうすれば(ゲーム差は)詰まらないでしょ。(計算しながら戦う)余裕はないですよ」と勝ってカブトの緒を締めた。