中日・笠原プロ初完封の裏に朝倉コーチの荒療治

2018年09月08日 13時00分

初完封勝利を挙げた笠原

<中日3-0広島(7日)>中日の2年目左腕・笠原祥太郎(23)が7日の広島戦(ナゴヤドーム)で今季4勝目(3敗)をプロ初完封で飾った。

 緩急を駆使し、首位を独走する強力赤ヘル打線を散発3安打にねじ伏せた。お立ち台では「本当にもう疲れました」と第一声を発しながらも「強い気持ちで投げた。完封は初めてなんで自信になります」と喜んだ。

 プロ入り最多となる133球の熱投で、ついに“壁”を越えた。しかし、森監督によれば「いつも7回ぐらいで120球ぐらいになってしまって、そのへんになると、もうおなかいっぱいですとか言うらしいんで。そんな若い子がいつまでも100球過ぎぐらいで代わるようじゃダメだし、今日は0点に抑えていたから本人も『行きます、行きます』と言ってたみたいだけど」と指摘する。

 実はこの日も笠原は降板オーラを出していた。7回を投げ終え、打席に立ったが「(8回も)朝倉(投手コーチ)さんに『お前、行け!』と言われたので、ちょっと最初は疲れてる感を出したけど、僕も一応『行きます』と言って、そこから気持ちを切り替えて行こうと思った」。即答ではない「行けます」だったというのだ。

 笠原は「できれば完封したかったけど、自分でも球が行ってないと分かっていたので。これで打たれて負けるよりはと思ったけど、8回ぐらいから逆に疲れとかがなくなってきて“行ける感”はあった」。朝倉コーチの“荒療治”で見事、8回以降の壁を突き破った。

 森監督は「ここまで投げてくれるとは思わなかった。今日のような投球を続けてくれると次の人たちも『行きます』という言葉が出るんじゃないのかな」と目を細めた。笠原の完封が今後、竜の投手陣にいい化学変化をもたらしそうだ。