左手骨折で離脱中の巨人・吉川尚が悔しさにじむ胸中激白“岡本にだいぶ差をつけられてしまったな…”

2018年09月08日 13時00分

ヘッドスライディングで骨折した吉川尚。右は井端コーチ(8月1日)

 巨人・吉川尚輝内野手(23)が、ジャイアンツ球場で懸命なリハビリに取り組んでいる。正二塁手の座をつかみかけながらも、8月上旬に左手を骨折して長期離脱。今季中の復帰を目指しているが、その間にも同じく“レギュラー1年目”の岡本和真内野手(22)が大躍進を遂げ、二塁を守るライバルも出現している。そんなホープが7日、本紙に明かした胸中は…。

 広島・菊池ばりの華麗な守備で躍動した背番号0が、もどかしい時間を過ごしている。アクシデントに見舞われたのは8月1日のDeNA戦(横浜)。一塁にヘッドスライディングした際に左手を骨折し、そのまま戦線離脱を余儀なくされた。

 吉川尚「先週の休みの日(8月27日)にギプスが取れました。ただ、まだできることはあまり多くありません。走ったり、投げることぐらいしか…。イチからスタートするしかないと思っています」

 大胆な若返りが断行された今季、吉川尚は世代交代を象徴する一人で、チームの懸案だった二塁を埋める最大のピースだった。欠場中も一軍の試合はチェックしているというが、気になるのは、やはり大ブレーク中の“相棒”の存在だ。

 吉川尚「和真(岡本)はすごいなって思わされます。和真が打てば、僕もより打ちたいと思っていましたし、ベンチでもずっと一緒(隣)でしたから。自分一人では息詰まってしまいそうなところも、和真がいたからできたというところもあると思います。でも、だいぶ差をつけられてしまったなというか…」

 一時は不調でベンチを温めたが、7月8日の広島戦(東京ドーム)からスタメン復帰すると負傷交代するまで18試合連続安打をマーク。課題だった打撃が絶好調だっただけに、本人も悔しさを隠せない。

 吉川尚「井端さん(内野守備走塁コーチ)にも『(ヘッスラには)気をつけろ』と言われていたんですけど、あの時は熱くなってしまったというか…。(3点リードの場面で)塁に出て何とか追加点の起点になればと思って。それでケガをしてしまったので、これはこれで経験として受け止めて、次につなげるしかないと思っています」

 離脱後には山本や田中俊、育成上がりのマルティネス(現在は抹消中)らが代役を務め、今後のライバルとなり得る存在も現れた。

 吉川尚「もともと自分がレギュラーになれたとは思っていませんでした。一日一日、必死にやっていただけです。また競争だと思っていますし、自分で勝ち取らないといけないです。一日も早く復帰できるように頑張ります」

 チームは3位と苦戦中で残りも18試合。まだ負傷箇所の左手中指と薬指をテーピングで固定した状態ながら、本人は戦列復帰をあきらめずに前を向いている。