ソフトバンクの育成出身・大竹 「僕は半年の命だと思ってやってきた」

2018年09月07日 16時30分

2勝目を挙げた大竹

 逆転優勝を目指す2位・ソフトバンクは6日のロッテ戦(ZOZOマリン)に2―1で競り勝ち、首位・西武との差を再び4に縮めた。

 同点の8回に今宮が決勝打を放ち、7回1失点と好投した育成出身左腕・大竹耕太郎(23)に2勝目がついた。支配下登録後、5試合に先発して防御率2.67と安定した投球で救世主的存在となっているルーキー左腕は、1年前には想像すらできなかったサクセスストーリーを歩んでいる。

「ホークスに恩返しがしたいんです」。ちょうど1年前、大竹は憧れのプロから見向きもされなかった。早大時代は右ヒザと左肩の度重なる故障に泣かされ、ドラフト前に調査書が届いたのはソフトバンクのみ。意を決して育成4位で入団。7月29日に支配下登録されると、8月1日の西武戦で初登板初勝利を挙げた。

 球団幹部が明かす。「大竹を指名した時、ドラフト会場がざわついたんだ。『えっ? 大竹を獲るの? 本当に?』って感じでね。あの時の雰囲気を覚えているから支配下登録されて、初勝利を挙げた時は痛快だったね」。担当の山本省吾スカウトが熱心に見守り続け、獲得を決めた投手だった。

 大竹は「ホークスだから、育成でもプロ入りを決めた。育成の寿命は長くて3年と言われるけど、僕は半年の命だと思ってやってきた」と明かす。8月から首位・西武を猛追する好調なチームにあって、先発枠に堂々と入り貢献。大竹自身もソフトバンクも、他球団を見返すサクセスストーリーが続いている。

 逆転優勝に欠かせないシンデレラボーイの出現は、ソフトバンクにとって何よりの「恩返し」だ。

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