前田氏が分析「ソフトバンク逆転Vの可能性」

2018年09月03日 16時30分

奇跡の逆転Vへまた一歩前進したソフトバンクナイン

【前田幸長 直球勝負】ソフトバンクが2日の楽天戦(楽天生命パーク)に12―0で大勝。9連勝から1敗を挟んでの4連勝で、首位・西武との差を4ゲームに縮めた。最大11・5差からの奇跡の逆転Vが見えてきたが、このまま西武をとらえることができるのか。本紙専属評論家の前田幸長氏の見立ては――。

 ソフトバンクの大まくりが現実のものとなってきた。直近の20試合は17勝3敗。投打がガッチリとかみ合っていて楽天戦の戦いぶりを見ると、追いつくのにそう時間がかからないのではとさえ思ってしまう。

 打線に関しても好調は続きそうだ。2日の試合も大差でも雑になることがなく、最後まで攻撃の手を緩めずに12点を奪った。タレントが揃い終盤に大差をひっくり返す西武打線の破壊力もすさまじいが、気付けばチーム本塁打数は9本もソフトバンクが上回っている。デスパイネ、内川を欠く今の状態でも、西武と互角と言ってもよく、むしろ2人がいた時よりも打線につながりが出ている。

 そして何より投手陣だ。ここにきてのソフトバンクの充実ぶりは群を抜いており、試合前、工藤監督にも話をさせてもらったが、何よりも「投手が落ち着いてきたのが良かった」と口にしていた。「ワンチャンスをものにしてくれた」と喜んでいたのが、先発の大竹、ミランダ、松本裕の活躍。そのおかげもあって、現在チームトップタイの11勝を挙げている石川を思い切って先発からリリーフに回したことも大きい。

 残り30試合を切った。普通に考えればまだまだ厳しい数字で、この差をひっくり返すのは簡単ではないが、追われる立場はきつい。私の場合は逃げ切った側の立場だったが、中日にいた1999年に3・5ゲーム差あった巨人との3連戦に初戦、2戦目と連敗。生きた心地がしなかった。

 最後の最後の正念場で、ものをいうのは、やはり投手力だ。打線は互角、投手陣ではソフトバンクに分がある現状では、逆転Vの可能性も十分に「アリ」と見ている。 (本紙評論家)