西武首位快走 山川4番の自覚

2018年08月30日 16時30分

【核心直撃】パ・リーグ首位を走る西武の4番・山川穂高内野手(26)が29日の楽天戦(大宮)で逆転サヨナラ劇の主役になった。4―4の9回二死二塁から右中間に決勝打を放った。36本塁打はリーグトップ、96打点もリーグ2位だが、先のソフトバンク3連戦では13打数無安打で急ブレーキ。ここ5試合は20打数2安打と、まだ不振から脱却とは言い難い。苦悩を直撃すると、山川は笑いながら「今は野球が全然楽しくない」と楽しそうに語った。

 

 ――執念のサヨナラ打

 山川 あの展開になって絶対に自分に回ってくると思ってバットに念を込めていました。初球、2球目とあれだけ振って当たらなかった。どうにかするって感じでした。

 ――28日の楽天戦で4試合ぶりの安打が出たが、この日は9回のサヨナラ打まで2打数2三振(2四球)だった

 山川 どんないい形で打っても、打てないときは打てない。何かがズレてる。でも、ヒットが出るというのは気持ちの部分が(いい方に)動かされますよ。

 ――4番の重圧とも戦う中で今は本塁打は求めていないのか

 山川 求めてますよ。簡単に打てる状態ではないですけど、でもやっていくしかない。精神的には打てる時より打てない時のほうが大事だと思う。打てる時は何をしても打てるし、周囲も放っておきますから。そうじゃない時に、たくさん練習するだとか、朝早く来てやるとか、夜遅くまで(球場に残って)やるとか。そういうことをやるしかないですよね。(4番の)責任として。そういう時に、その現場を離れて、気分転換に飲みに行くとかはしたくない。しっかり責任を持って残り29試合を戦いたい。

 ――なるほど

 山川 打てない時にどうするか。難しいんですけど、自分の中で現場から逃げたくないんです。本当は逃げたいじゃないですか、今とかって(笑い)。でも練習して、もっともっと悩んで、ここから上がっていって、9月にまた打てる形に持っていきたいですよね。それしかない。

 ――8月を振り返ると

 山川 結果的に本塁打は9本打ってる。高いところにベースを置いたら、打率も残さなきゃいけないですし、やっぱり本塁打しか打てない打ち方だった。理想は本塁打を狙って、ヒットも打てて、四球も取れる。で(状況に合わせて)犠飛だったり、全部ができてこそ自分の理想とする打撃。そのうちの1つしか8月はできなかった。野球の大前提として(打撃は)ストライクしかヒットにならないようにできているんです。テレビを見ている人は、みんな分かってる。でも、そこ(打席)に立っている人は分かっていてもできない時があるんです。

 ――今、野球は楽しい?

 山川 今は全然楽しくないです(笑い)。ただゲームに出れている状況は楽しい。なぜなら(去年までは)出れていない状況が圧倒的に多かったから。ゲームに毎日出れてこういう(不振の)打撃と向き合えて、チームの状況とも向き合ったりすることは楽しい。出ることで不安であったり、悩みであったりが出てくる。これは楽しいことのひとつ。二軍では、この状況をつくれないですから。そして二軍だったら調子が悪くても打てますもん。でもプレッシャーはないです。多分この波を何回も繰り返して、打てる時がきたら楽しい練習ができる。ずっと打てたらおかしい。だから今は、ずっと打てるつもりでやってます。