球界衝撃の「落合氏糾弾騒動」を浅尾に直撃

2018年08月29日 11時00分

落合監督(右)と握手を交わす浅尾。2010年、11年の連覇に大きく貢献した

 昨季のMVP男、ソフトバンクのデニス・サファテ投手(37)が自身のツイッターで、中日・浅尾拓也投手(33)の過去の起用法について批判するツイートを投稿し、賛否両論の大騒動に発展している。150キロ台を連発し、不動のセットアッパーに君臨した浅尾は16日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で今季一軍初登板を果たしたが、最速は130キロ台後半でかつての面影はなし。これにサファテは「(浅尾を)イニングまたぎや連投のさせすぎで潰したのはドラゴンズだ」と当時の落合博満監督を批判。果たして、この騒動を浅尾本人はどう思っているのか? 直撃した。

 ――今季は4試合に登板して計4イニングを4安打2失点、防御率4・50。復帰後は変化球を多投している

 浅尾:自分のイメージはもう変わってきていると思う。

 ――直球へのこだわりは

 浅尾:やっぱりブルペンでは一番真っすぐを練習しているし、やりたいピッチングというのは直球勝負。試合ではその気持ちを抑えながら、その中でも投げる真っすぐがもっと良く、スピードが出ないにしても、ファウルが取れたり、そういうものを求めてやっていきたい。

 ――サファテのツイッターが物議を醸しているが、耳には入っているのか

 浅尾:知っていますよ。

 ――サファテは「今まで見た中で最高のリリーフ」とまで評価しているが

 浅尾:そういうふうに思ってくれてたのは、すごくありがたいことですし、選手としてはうれしいことですね。

 ――とはいえ、落合政権時代の登板過多を批判する過激な部分もあり、バーネット(元ヤクルト)ら同調する選手もいる

 浅尾:それに関しては僕はそういうふうには思ってなくて、別に人がどう思おうが、自分もああそうだなとは思わない。こうやって使ってもらっていたことを、今があるのはそのおかげというのもあるので。別に後悔とかそういうものは何もないです。

 ――右肩の故障で苦しんできたが、あれだけ投げてきたからこそ今の自分があると納得しているのか

 浅尾:あれだけ投げてきたからというか、試合数イコール疲れじゃないと思うので。(ブルペンで肩を)つくる回数だったり、試合に行かないけど、試合展開によっては、いっぱい試合に行った方が楽なときもある。何回も何回もつくらないといけなくて結局、試合に行かないこともあるので。1回目つくって2回目でポンッと行かしてくれることで3回目、4回目はなくなるわけで。1イニング限定というときの方が多かったし、そういう面で僕の中では落合さんは気を使ってくれてたんじゃないかなと思う。

 ――むしろ落合監督の配慮がありがたかったと

 浅尾:やっぱり自分を信じて使ってくれる気持ちに応えたいという気持ちが強かった。連投といってもそんなにむちゃくちゃだったとか、自分の中ではたいして連投したという感じはなかったですね。確かにそれがイニングまたぎとかになるときついんですけど、結局、毎日、肩をつくるのは一緒ですし、試合に行っちゃった方が楽なときも多かったので。これがチームによってはやり方が違うとは思うけど、別に試合数がそんなに気になったことはない。

 ――かつての投球スタイルが見られないことを嘆く声も多いが

 浅尾:それは過去は過去のことだし、今はまた違ったピッチングの形というのを考えながらやっているので。別に今、振り返ってどうこうというのはないし、そういうことは引退してから「ああ、あのときはどうだったな」と思えばいい話なので。ただ、今はスピードが出なくてかわいそうだなと思われるのが逆につらいと言えばつらいですね。これは誰のせいとかではなくて自分のせいないので、結局は。

 ――今後はニュー浅尾の投球スタイルを見てくれと

 浅尾:これが全く抑えられていないとなれば話は全く別ですけど、その中でも必死にもがいて抑えようとやっているし、だからプロ野球選手をやっているわけなので。これはサファテさんだけじゃなくて、スピードが落ちてるとか、他の人もそう思っている人はいっぱいいると思うけど、違う意味で見返してやりたいですね。

◆元ヤクルト・バーネットも同意=サファテが物議を醸すツイッターを投稿したのは浅尾が今季初登板した16日のこと。野球記者のジョン・ギブソン氏の「中日の浅尾拓也の姿を見ると悲しくなる」というツイートに反応し、浅尾について「連日のようにイニングまたぎや連投のさせすぎで潰したのはドラゴンズだ。今まで見た中で最高のリリーフだったのに残念に思う。#我々はロボットではない#自分の肩を守れ」とのハッシュタグをつけて投稿し、過去の中日の起用法を猛烈に批判した。さらにそのツイートに元ヤクルトのバーネット(現レンジャーズ)も「同意」と返信。これがツイッター上などで「正論」「説得力がある」「酷使されるのを見ていてかわいそうだった」との賛同の声が多い中「残念に思うって、今言わんでも…」など疑問視する声もある。