12球団屈指の攻撃力を誇る西武打線が25日のソフトバンク戦(ヤフオク)で、初対戦のキューバ出身左腕ミランダにキリキリ舞い。8回までノーヒットに抑えられ、散発2安打1得点で完敗し、7月20、21日の楽天戦(メットライフ)以来、約1か月ぶりの連敗を喫した。2位・ホークスとのゲーム差は6ゲームに縮まった。

 2000年6月20日の近鉄戦でメキシコ人左腕エルビラに喫して以来、18年ぶりの屈辱は9回先頭・秋山の安打で食い止めたが、直接対決をあと8試合残す今後を考えると、楽観できない天敵の出現だった。

 辻監督は開口一番「(ミランダは)良かったね。あんなに変化球が多いとは思わなかった。いいチェンジアップだったし、手元で落ちるし、今日は完敗です。次は考えます」と白旗を掲げるしかなった。

 その上で7回途中4安打3失点、6四球で8敗目(5勝)を喫した先発・十亀については「結果的には3失点だけど、いきなり四球2つだし、松田にあれだけ打たれるのはね…」と苦言を呈した。

 約1か月ぶりの連敗には「こういうこともあるでしょう」と冷静さを失わない指揮官だが、8月を15勝5敗とハイペースで勝ち進む昨年王者の勢いを感じていないはずはない。「3連敗さえしなければ」と乗り込んできた博多で、26日も敗れるようなことがあれば、これまでどこか楽観的だった西武の逃げ切りムードが一変しそうだ。