7月に加入したソフトバンクの新助っ人ミランダが25日の西武戦(ヤフオク)で、8回まで無安打投球の快投を見せた。

 9回、先頭の秋山に右翼フェンス直撃の単打を浴びて大記録達成とはならなかったが、9回途中1失点で来日2連勝。鮮烈な本拠地デビューを飾ったキューバ出身左腕は「(ノーヒットノーランは)特に意識しなかった。一人ひとりの打者に向かっていく意識だった」。

 最速150キロの直球にチェンジアップ、フォークを織り交ぜる緩急自在の投球で、昨季メジャー8勝の実力をいかんなく発揮した。これには、7回にフェンス際の打球を好捕してもり立てた柳田も「(今日は)ミランダさん。すごく守りやすかった」と最敬礼だ。

 チームはミランダの快投に奮起して、柳田&松田のアベック弾が飛び出すなど投打がかみ合って、西武に5―1の快勝。破竹の8連勝で、今月11日時点で11・5ゲームあった首位との差は6に縮まった。これぞ王者の底力。逆転Vへ獅子を追い詰める。