まさに天才 広島・西川ボヤっと打法だ

2018年08月23日 16時30分

お立ち台に上がった西川

 広島は22日のヤクルト戦(マツダ)を7―4で制し、今季30度目の逆転勝ち。優勝マジックを26に減らした。同点の5回一死二、三塁の場面で西川龍馬内野手(23)が秋吉から5号3ランを放ち、試合を決めた。緒方監督が「代わりっぱなのところで大きな一打だった」と称賛したように、投入直後の初球に相手右腕から放ったアーチに西川も「外の真っすぐかスライダーが来ると思っていたが、しっかり前で打てたのがよかった」と笑顔を見せた。

“天才”と呼ばれる打撃センスの持ち主。ボール球をスイングする一方、ワンバウンドを安打にしてしまうこともあるのだから投手にとっては厄介この上ない。規定打席には到達していないものの、打率3割1分8厘と打線に欠かせない存在。そんな西川を支えているのが“ボヤっと打法”だ。

「(打席では)あんまり集中していないというか。どこか一点を見つめるというよりは投手全体をボヤっと見て『3秒後には打席の結果が出ているのかな』とか考えたりする」と、まさに“天才”ならではの感覚レベルで、独自の打撃論を説明する。ある程度の球種を読むことはあってもコースまで細かく読むことはなく「積極的に手を出せるかどうか」に主眼を置いているという。この日の決勝アーチも初球を一振りで仕留めた。

 昨オフは「アジアプロ野球チャンピオンシップ2017」で侍ジャパンの一員として優勝に貢献した。

 その才能には小久保前日本代表監督も興味津々だったようで、今春キャンプでは「(小久保氏から)打撃について聞かれたので、構えだったり、タイミングの取り方だったり、一番試行錯誤したのは(社会人チームの)王子のときだったという話をした」と振り返る。

 そんな天才肌のバットが赤ヘルを球団史上初のリーグ3連覇へ導く。