広島「M28」 強さの秘密は“やり繰り上手”

2018年08月20日 16時30分

ナインを迎える緒方監督。右は今季初先発の戸田隆矢

 やることなすこと全てうまくいく。セ・リーグ首位を独走する広島が19日のDeNA戦(横浜)に9―7で辛くも逃げ切り、優勝マジックを2つ減らして「28」とした。この日は先発ローテーションの谷間で今季初登板初先発の戸田隆矢(25)を抜てき。ハナから「今日はリリーフデー」(チーム関係者)と割り切って臨み、戸田を3回1失点で降板させて今村、アドゥワ、一岡、飯田、フランスア、中崎の計7投手をつぎ込んで勝利を手繰り寄せた。

 やり繰り上手は投手起用ばかりではない。最近では赤ヘル野球を象徴する「タナキクマル」のタナとキク、1番・田中、2番・菊池にも容赦なくメスを入れる荒療治がプラスに作用している。今カード初戦で打率2割6分を切った田中は18日の2戦目から7番で起用。18日こそ4タコ2三振に終わったが、この日は初回に2点二塁打を放つなど2安打3打点と発奮した。ただ、プロ3年目で初の1番に先発起用された西川は右中間二塁打で丸の先制2ランを呼び込んでおり、田中は「結果が出たのは良かった」と話す一方で「自分でも1番を打たないといけないと思う」と、さらなる奮起を誓った。

 菊池もしかり。4日の同カードでプロ初の8番に下げられるや2安打1打点と活躍。翌5日に2番に戻ると1本塁打を含む4安打2打点と大暴れした。現在も5試合連続安打中で、4日以降の14試合は57打数18安打(打率3割1分6厘)と復調の兆しを見せている。

 打順に関しては東出、迎両打撃コーチが決めており、緒方監督は提示された打順を承認するだけだが、聖域を設けない方針がチームに危機感を生んでいるのは確か。“勝てばもうけもののゲーム”を投打の奮起で拾って球団初のリーグ3連覇に一歩前進した指揮官は「全員が全員、ハマるとは思っていなかった。その中で勝ち切れたのが良かった」と満足そうに球場をあとにした。