貧打&守乱で中日に完敗の巨人“勇人がいれば…”埋まらぬ主将不在の穴

2018年08月18日 13時00分

捕球した岡本だが、右足がベースから外れる

 打てない、守れないでは勝てるはずもない。巨人は17日、最下位の中日に本拠地東京ドームで1―6の完敗を喫した。打線は左腕・笠原の前に散発4安打と沈黙し、頼みのメルセデスも味方の失策に足を引っ張られ、8回途中5失点と崩れた。若いナインは連日奮闘中だが、それでも坂本勇人内野手(29)の抜けた大きな穴は埋まらない。主将の復帰までチームは持ちこたえられるのか――。

 見せ場を作れずに終わった。均衡が破れたのは守りのミスからだ。4回一死一、二塁で高橋の放った一塁線のゴロを岡本が捕球できず、二走ビシエドの生還を許す。その裏すぐにマギーのソロで同点に追いつくも、G党が沸いたのはこの一瞬だけ。打線は切り込み隊長の重信が4打数無安打に倒れるなど凡打を積み重ねた。

 メルセデスは5回に3安打と四死球で2失点し、8回も遊撃・山本の送球ミスから危機を広げて4点目を献上。なおも二死三塁で2番手・田原が平田に適時打を浴び、勝負は決した。由伸監督は険しい表情で「点を取ることもそうだけど、守備のミスで失点につながったということで向こうのペースになってしまったかな」。貧打に加え、敗因となった守乱を嘆いた。

 Aクラス争い佳境で最下位相手に痛恨の黒星。チーム内から漏れてきたのは「勇人がいれば…」というつぶやきだ。遊撃手の山本にしても、代役1番の重信にしても、日々精一杯プレーしてはいる。だが、この日は坂本勇不在の影響が浮き彫りになった。

 球界随一の安定感を誇る遊撃守備はもちろん、投手への声かけを含め、後輩に主将のレベルを求めるのは酷だろう。吉川尚も離脱している現状では山本以上の人材はいない。打の代役を担う重信は打率3割3分3厘とブレークの兆しを漂わせているが、看過できないのが極端な投手の左右別打撃成績だ。対右投手は63打数27安打の4割2分9厘ながら、左投手に対しては21打数1安打とサッパリ。この日も左腕・笠原の前に3タコだ。重信は「メンタルの問題」と前を向くが、吉村打撃総合コーチは「相手が左だと軸をずらされている」と分析。対左の克服が課題となっている。

 左脇腹の肉離れで二軍調整中の坂本勇は、すでにフリー打撃を再開。21日からのイースタン・リーグのDeNA戦(G球場)で実戦復帰する可能性も浮上しているが、一軍昇格には慎重論も根強い。主将復帰の日まで上位戦線に踏みとどまれるか。巨人の焦りの色は日に日に濃くなっている。