10年ぶりVに慎重 西武・栗山が語る8年前の悪夢

2018年08月16日 16時30分

前回優勝経験者の栗山

 首位・西武が15日のオリックス戦(メットライフ)に3―4で惜敗。6点差を大逆転した前日の勢いは小休止となり、2位・日本ハムとの差は再び5ゲームとなった。

 辻監督は「そうは毎日毎日ひっくり返せないよ。でも、よくあそこまで、取っておきの打者・栗山までつないでくれた」と9回二死二塁、一打同点の場面まで持っていった投打の粘りを振り返った。

 ペナントレースは残り41試合。日本ハムとの直接対決を10試合(ホーム5、ビジター5)残す状況だけに、現役時代9度の優勝経験を持つ辻監督は「まだまだしびれる試合は先にある」と冷静沈着。勝負どころの9月をにらみ、まずは17日からの天王山を見据えている。

 そんな中、10年ぶりVに慎重な姿勢を崩さないのはこの日、最後の打者となり好機で左直に倒れた栗山巧外野手(34)だ。中村、炭谷とともに前回優勝を知るベテランは「前回もあまり競って、しんどかった記憶はない。ボクも駆け出しやったから意識がなかったのかもしれない。それを考えたらこのまま行っちゃう可能性はありますよね。経験のない選手が多いし、ボクも(優勝経験は)1回だけやし。何となく肌では感じてますけど、勝負勘的には分からへん。何となくこのまま突っ走るのかなと」と現状を把握しながら、それでも8年前にあった経験則による危機感をこう口にした。

「自分らは2010年のシーズンで残り7ゲームからソフトバンクにひっくり返されてる。その時も絶対に優勝だと思っていた。だから(優勝を)意識し過ぎてもいけない。(最後まで)普段通りにと思いますよ」

 栗山の言う10年とは「マジック4」で迎えた最後の敵地・ホークス戦で痛恨の3タテを食らい形勢逆転。勝利数で相手を上回りながら勝率2厘差で2位に終わった屈辱のシーズンだった。

 最後まで何が起こるか分からないのがペナントレース。10年ぶりVを願うベテランは若手の勢いを頼もしく見守りながら、その危機管理についても細心の注意を払っている。