野戦病院化の巨人に新たな不安…下半身に異変?長野の深刻度

2018年08月14日 16時30分

両手でバツを作る長野

 巨人の野戦病院化が収まらない。マツダスタジアムでの広島戦連敗を13で止めたチームに新たな不安が浮上している。14日からは神宮に乗り込んで3位ヤクルトとの3連戦を迎えるが、気になるのが広島戦2試合を欠場した長野久義外野手(33)の状態だ。主力に離脱者が相次ぐなか、打撃好調の背番号7まで欠くとなると、戦いはより一層苦しくなるが…。

 マツダでの連敗を止めたチームは13日、お盆ラッシュでごった返すなか空路と陸路に分かれて帰京。高橋由伸監督(43)は、早朝の広島空港で報道陣の取材に応じた。

 チームは現在も満身創痍。目下の悩みは主軸の坂本勇が欠けた野手陣のやりくりだ。二塁に据えるマルティネスは左手小指の負傷を押して広島3連戦に出場したが、計13打数無安打と沈黙した。指揮官は今後の状況によっては「二塁・マギー」の攻撃型布陣を敷くプランも温める。「(実行するのは)必要となったとき。これ以上けが人が出たらかな」と条件を挙げたが、続けて「今も1人、危ないのがいるしな…」と気になることをつぶやいた。

 由伸監督の言う“危ないの”とは、長野のことだ。10日の広島戦では7回に代打・陽岱鋼を送られて途中交代。11日は球場に姿を見せず、球団は「コンディション不良のためベンチを外れる」と発表した。登録抹消は見送られたが12日も欠場。10日の試合の守備で足を気にする姿があったことから、下半身に不安を抱えているとみられる。

 後輩の証言からも、状態はあまり楽観できないようだ。「けがに強い長野さんが試合中に代わったということは、それほど深刻だったということでしょう。試合前に『マルティネスが出るのに休んだら格好がつかない』と話していたと聞いて心配していたんですが…」

 長野は2014年シーズンの終盤、試合中のプレーで右ヒザを負傷した。病院では「1か月半は安静が必要」と診断された大けがだったが、リーグ3連覇がかかっていたチームを支えるため数日休んだだけで出場を続行。オフの手術はその代償だった。

「チョーさんは我慢強いし、自分で止まらないから厄介なんです」と医療スタッフも手を焼く存在で、プレーの可否判断を巡っては時の首脳陣を度々困らせてきた。由伸監督が「一番分からないやつだからな」と参った様子を見せたのも、そうした長野の性格を重々承知しているからだ。

 広島に勝利した12日の試合後、欠場した長野は報道陣に無言を貫いた。それだけなら毎度のことだが、気がかりなのはその後に「広島ではビールの一滴も口にしなかったようです」と、耳にしたことのない“異変”がチーム内から本紙に寄せられたこと。打棒は上向きだっただけに、離脱が長引けば痛い。神宮では元気な背番号7の姿が見られることを期待したいが…。