広島・鈴木誠也が四球見落とす珍事

2018年08月10日 16時30分

本来はこのボールで四球となるはずだったが…

 球団初のリーグ3連覇へ一直線の広島で笑うに笑えない珍事が起きた。延長11回の末に3―2でサヨナラ勝ちした9日の中日戦(マツダ)でのことだ。1―2の3回一死で走者なしで打席には鈴木誠也外野手(23)。カウント3―2から相手先発笠原の投じた8球目の143キロ直球は低めに外れてボールとなったが、四球で出塁することなく打席が続き、9球目はファウル、10球目の直球で二ゴロに打ち取られた。

 当の鈴木は問題のシーンを「気づいていなかったです。気づいていたら一塁に行っていると思います」と振り返った。電光掲示板が実際にはカウント3―2にもかかわらず2―2のままで、3―2と表示されたのは8球目がボールになったタイミング。鈴木は「あれ?と思った」そうだが、試合はそのまま進んだ。

 四球をスルーしてしまった津川球審は「僕が勘違いをしていた」と釈明し、責任審判だった森一塁塁審も「球審だけでなく、われわれ塁審の責任でもある。二度と繰り返さないようにしたい」と陳謝。広島・緒方監督も「ベンチの大きな責任。すみませんでした」と平謝りだった。

 ただ、投げた笠原には分かっていたようで「あーやっちゃったと思ったらみんな動いていないから、あれあれって。3ボールなのかなと。ラッキーでした」と証言。捕手の松井雅は四球に気づきながらも「自分がカウントを間違えたのかな」との不安から何も言い出せなかったようだ。広島の一塁ベースコーチ、広瀬外野守備走塁コーチも「『よし、出塁だ』と思っていたのに、プレーが続いていて俺が間違っているのかと思った。塁審に確認することもできなかった」という。

 打率3割2分2厘の鈴木は巨人・坂本勇、中日のビシエド、平田らと厘差で首位打者を争っている。今回の“見落とし”が致命傷にならなければいいが…。