阪神 ロサリオ復調の裏に藤川球児からの火の玉メール

2018年08月08日 16時30分

初回、満塁弾を放ったロサリオは天を指さしてホームイン

 悩める助っ人が“火の玉メール効果”で本領発揮だ。阪神のウィリン・ロサリオ内野手(29)が7日の巨人戦(東京ドーム)で初回に内海から来日初となる満塁弾をバックスクリーン左へ放り込んだ。球団の外国人選手では2010年のマット・マートン以来、8年ぶりのグランドスラム。東京ドームでは3本目となるド派手な一発が効いてチームは7―4で勝って3連勝を飾った。

「練習通り、自分の強いスイングすることだけを心掛けていた。最高の結果になった。まだまだ試合は残っているし、優勝する道もまだある!」。一軍再昇格後は早出特打や片岡ヘッド兼打撃コーチとノックバットを使っての調整に着手するなど汚名返上に必死だったロサリオは、8号満塁弾に上機嫌で逆転Vまで豪語した。

 4試合ぶりとなるクリーンアップ(5番)での起用が的中した金本監督は「ロサリオが打つと勝つという神話まではいかないが、ナイスホームランだ」と絶賛。ロサリオは7試合連続安打と復調モードに突入した。

 極度の不振で6月3日から1か月以上にわたって二軍暮らしをしたロサリオを救ったのは、同僚の藤川球児投手(38)だった。藤川は本人への激励電話だけでなく「お前はウチに必要な選手。すぐにまた上(一軍)に上がれるはず。いなくなったらオレらが困るんだから」「何も心配しないで楽しんで野球をやっておけ」など奮起を促す“火の玉メール”を送り続けてきた。

 もともとロサリオとは守護神のドリスを通じて意気投合。遠征先では何度も食事会を開催し、日本野球の情報を与えてきた間柄だった。長い二軍暮らしで自暴自棄になりがちな助っ人には、かねて「気質はドミニカ人なんだから明るくやれ。野球は仕事だけど、仕事じゃないところもある。だから、ある意味遊ばないといけない」とメジャーで酸いも甘いも知り尽くした藤川流の“金言”も送っていたという。

 その藤川もこの日は8回から4番手で登板し、巨人の反撃を封じる1回無失点の好救援を披露した。「投げる時は考えてないけど、うれしい気持ちになる」と母校の高知商が6日の甲子園大会で初戦を突破したことが励みになったようだが、ロサリオの活躍も原動力になったはず。借金5の4位ながら3位ヤクルトとはゲーム差なし。まだまだ諦めるわけにはいかない。