「巨人正妻争い」小林好リードで大逆襲

2018年08月06日 16時30分

由伸監督とハイタッチする小林(左)

 巨人の正妻争いが目まぐるしく展開している。5日の中日戦(ナゴヤドーム)は今村信貴投手(24)が6安打無四球のプロ初完封で3勝目(2敗)をマーク。2―0で逃げ切り、2カード連続の勝ち越しで借金1とした。首脳陣は7年目左腕の快投を称えた一方、小林誠司捕手(29)のリードも大絶賛。今カード全試合スタメンマスクは、信頼回復の証しなのか――。

 最終9回こそ連打で得点圏に走者を背負ったが、8回までは散発4安打。121球目で最後の打者アルモンテを中飛に打ち取ると、今村は笑顔で小林と抱き合った。

 ヒーローインタビューで「最高です!」と叫んだ左腕は、好投の要因を問われると「ストライク先行でいこうと試合前から思っていたので良かった。とにかく一人ひとりの打者と向き合って強気に攻めていこうと思いました。誠司さんが、うまく使ってくれてカーブ(の残像)を消さないようにしてくれた。少しは(直球が)速く見えたんじゃないかと思います」と胸を張った。

 ベンチはスタミナを不安視して交代のタイミングを探っていたが、斎藤投手総合コーチに「あれでは動けない」と言わしめる隙のない投球内容だった。苦しいブルペンも救った7年目左腕を由伸監督も絶賛。「四球もなかったし、いいテンポでいい投球をしてくれた。今日いい結果が出たので、これでさらに進んでいってくれれば。今はローテで回っている投手。それを最後まで守りきってほしい」と今後の働きに期待を寄せた。

 注目すべきは、村田ヘッド兼バッテリーコーチのコメント。同ヘッドが今村以上に称賛したのは、女房役の小林だった。「ノブ(今村)も頑張ったけど、今日は誠司や。誠司のリードが最高やったと思うよ。インコースをどんどん攻めていた。丁寧にいくだけじゃなく、大胆にいくところはいって、緩いカーブもうまく使っていた。今日は誠司や。あとは本人に聞いてやってくれよ」。普段の辛口を一切封印し、最後まで持ち上げっぱなしだった。

 数日前、村田ヘッドは捕手起用に関し、菅野と山口俊以外が先発の場合は相手投手の左右も念頭に大城、宇佐見との併用を示唆していた。だがこの日は右腕の山井が相手だったにもかかわらず、小林が抜てきされた。同ヘッドは捕手起用の理由は「言う必要ないやろ」としているが、あくまで守備重視の抜てきだったわけで、小林としては最高の結果で応えたわけだ。

 ただこれで正捕手復帰へのきっかけをつかんだと捉えるのは尚早だろう。

 事実、初戦は山口俊が続投しながら途中で代打の大城にマスクを譲った。打力の低評価は相変わらずで、4日の2戦目も一死一塁、次打者が投手の菅野という場面で犠打を命じられた。またメルセデスに関しては宇佐見との好相性が買われている。小林も立場を理解し「今は出られるところでしっかりやらないといけない」と気を引き締める。

 若手2人への切り替えが進むかと思いきや、突如として小林の巻き返しが始まった巨人の熱い正捕手争い。シーズンが終わるまでに果たして答えは出るのか。