高校野球ビデオ判定導入論議 正確判定で後悔が残らないほうがいい

2018年08月04日 16時30分

2007年夏の佐賀北との決勝で広陵・野村(現広島)は微妙な判定に泣いた

【デスクの目】今年からNPBで導入されたリクエスト制度。ここまではおおむね好評で、すっかり野球ファンにも浸透している。ただ、あらためて浮き彫りとなったのは「誤審」の多さ。リプレー検証で判定が覆るケースは実に3割程度もあり、それだけ誤審は出てしまうということだ。

 もちろん審判だって人間で、間違えるのは仕方がない。現状、ミスジャッジをしてしまった審判を責める声が出ているわけでもないし、リプレー検証の末に正しい判定が下されるのなら、双方納得いくというもの。回数を限定しているため、試合時間が異常に長くなっているわけでもない。

 プロの審判でさえも、際どい判定では3割ミスをしてしまう。となれば高校野球の審判ならなおさらだろう。リプレー検証にはおカネがかからないし、すぐにでも導入できる。これを拒否する理由はないはずだ。

 今春のセンバツでも聖光学院―東筑戦(フェアかファウルかの判定)、創成館―智弁学園戦(ダイレクトキャッチか否かの判定)などでは、明らかな誤審があり「リプレー検証を導入するべきだ」との声が上がった。春の時点でそうなのだから、今季プロ野球のペナントレースでリクエスト制度に慣れたファンたちから、今夏そうした声が強まるのは間違いない。

 これまで高校野球は、微妙な判定も含めてドラマがあった。広陵の野村祐輔が佐賀北との決勝で投じたあの1球、花巻東の大谷翔平が岩手大会決勝で打たれたポール際への本塁打…。だが、正確な判定が可能ならば、より後悔が残らないほうがいいに決まっている。