非常事態の今こそ!!“超攻撃の巨人”プラン浮上

2018年08月04日 13時00分

9回に一塁の守備に就いた阿部。今後はこの姿が多く見られるか

 巨人が3日の中日戦(ナゴヤドーム)に3―4のサヨナラ負けを喫し、連勝は3でストップした。試合をぶち壊したのは新守護神の澤村拓一(30)だが、目下の懸案は内野陣にもある。相次いで故障離脱した坂本勇人内野手(29)と吉川尚輝内野手(23)の正二遊間コンビが相次いで故障離脱。このチームの非常事態を受け、攻撃力に特化した“新型ファイヤーフォーメーションプラン”が浮上している。

 何ともやるせない敗戦だった。土壇場の9回に追いついたが、その裏に登板した澤村が大誤算。自身の悪送球と申告敬遠を含む3四球の大荒れ投球で、最後は押し出し四球を与えてチームの連勝を止めてしまった。

 リリーフ不安が最悪の形で露呈した格好だが、首脳陣の深刻な悩みはアクシデント続きの二遊間だ。まずは不動の遊撃手・坂本勇が左脇腹を負傷して戦線離脱。さらに、坂本勇の代役を務めていた吉川尚も1日のDeNA戦(横浜)で左手を骨折し、無念の登録抹消となった。打率3割2分8厘で首位打者を争っていた坂本勇と18試合連続安打と絶好調だった吉川尚を同時に欠く事態は、チームにとって攻守にわたる大打撃となっている。

 この難局をどう乗り切っていくか。この日の二塁は育成出身のマルティネス、遊撃には3年目の山本が先発出場したが、現有戦力の打撃力をフルに生かした「超攻撃型布陣」の青写真も描かれている。首脳陣の一人が「可能性がないとは言えない」とした陣容は「一塁・阿部」「二塁・マギー」「遊撃・マルティネス」「三塁・岡本」だ。

 チームスタッフは「勇人と尚輝の二遊間を上回るコンビはいませんから。守備力の低下が避けられない以上、少々のミスには目をつぶって攻撃力でカバーするのも一手でしょう。慎之助(阿部)は代打の切り札でもあるけど、交流戦の時のようにスタメンの方がリズムをつかみやすいようにも映る。岡本は今も一、三塁を、マギーも昨季は二塁を無難にこなしていましたから、あり得る布陣ではないでしょうか」と付け加えた。

 そして、この日の試合では首脳陣の必死のやりくりの一端が垣間見えた。途中出場の阿部が一塁に入り、岡本は一塁↓三塁、マルティネスが二塁→遊撃→二塁に回った。試合後、由伸監督はマルティネスの守備について「どこでも守れますし。坂本勇、吉川尚がいないのが現実なので。二遊間は誰がどっちというより、状況によって変わるところもある」と話した。

 攻撃重視型も苦肉の策ではあるが、時は待ってくれない。今後のベンチワークにも注目が集まりそうだ。

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