巨人の代役クローザーが豪快な独り相撲を演じた。3日の中日戦(ナゴヤドーム)は、先発・山口俊が5四球と制球に苦しみながらも7回120球3失点の粘投。打線もビハインドを2度跳ね返し、3—3の同点で9回へ流れ込んだ。
しかし、この日は3番手の澤村拓一投手(30)が大乱調。先頭・藤井に四球を与えると、続く京田の犠打処理をあせり、二塁へ暴投で無死一、三塁とピンチを広げた。亀澤を申告敬遠で歩かせて塁を埋めたが、この日の右腕は制御不能。最後は大島に押し出し四球で3—4のサヨナラ負けを喫し、連勝は3で止まった。
チームメートがぼうぜんと引き上げる中、背信の右腕は「追いついての接戦で僕を出してくれたのに…。野手の皆さんに申し訳ない」と言葉をしぼり出した。斎藤投手総合コーチは「先頭フォアボールは話にならない」とムッツリ。マシソン、上原らが故障離脱中のなか、ブルペン不安が表面化してしまった。