ソフトバンク・内川聖一内野手(35)が、事実上今季限りでの現役引退を表明した村田修一内野手(37)への思いを語った。

 村田とは2010年まで、横浜(現DeNA)で共にプレー。2008年には村田が本塁打王、内川が首位打者を獲得するなど、中心選手としてチームを支えたが、内川は10年オフにFAでソフトバンクへ。村田もその翌年に巨人へFA移籍。その後、それぞれ日本一を経験した。

 そんな村田の決断について、内川は「必要であるかそうでないかの判断は球団がすること。僕ら選手からしたら、球団が契約しないと言った時点で『もう仕方ないよね』ってことだと思うんですが…」と前置きすると、こう続けた。

「『選手を続けたい』という選択で方向性を探すときに『独立リーグでも』っていう、その姿はすごいなと。僕だったら契約しないって言われた時点で辞めてる。あそこまでいって、でもやりたいと思う修さんの執念みたいなものを見たような気がして…尊敬ですよね。すごいなと思いました」

 プライドを捨ててまでNPB復帰を目指した“男・村田”の生きざまに敬意を表した。

 内川もチームの野手最年長。4日で36歳となる。若手も次々台頭し、いつ世代交代の波が来てもおかしくないが…。

「それは僕らがレギュラー取ったときもそうだったろうと思うんですよね。だからそこに関しても否定もできないし、どうしようもできないよねってことなんですよね」と今の立ち位置を十分理解しつつ「僕らができることがあるならば、そういうものがあったとしても、それでも使われるような選手になるしかない。その流れ(世代交代の波)に何とか乗らないように頑張っていくしかない」と表情を引き締めていた。