来日4年目で今季支配下登録の広島左腕・フランスア「もう野球を諦めようと思ったことも…」

2018年07月31日 11時00分

左腕不足の広島投手陣の救世主となりつつあるフランスア

【核心直撃】広島のヘロニモ・フランスア投手(24)が「勝利の方程式」の一角としてチームを支えている。ドミニカ共和国カープアカデミーから2014年9月に練習生として来日した左腕は今季、支配下登録されると先発、ロングリリーフなどを経験。“便利屋”として首脳陣の期待に応えているが、過去には心が折れかけたことがあったという。

 ――ここまで15試合に登板して1勝2敗6ホールド、防御率2・45。3連投やイニングまたぎもあるが疲労感は

 フランスア:今はまだ疲れを感じていないよ。2試合の連投ならいつでも行けるし、3連投も体の状態が良ければ大丈夫。

 ――先発、ロングリリーフを経験して現在は勝ちパターンでの中継ぎ起用だ

 フランスア:うれしいし、やっていて気持ちがいいよ。

 ――14年に来日し、16年は四国アイランドリーグ(IL)高知に派遣された

 フランスア:まずは日本の野球を覚えるためにと派遣されたのだと思う。配球や攻め方、この打者にはどうやって(どの球種、コースで)入っていけばいいのかなどをしっかり勉強した。

 ――来日して約4年。今年に入って育成契約と支配下契約を結んだが、以前までの生活は苦しかった

 フランスア:生活は難しかったね。練習生のときは大野寮で食事を済ませることが多かった。ドミニカにお金を送っていたりしたし。後から入ってきたバティスタやメヒアが先に支配下登録されて、外食に連れていってもらってごちそうになることはあったけどね。

 ――野球のことで悩むこともあったとか

 フランスア:練習生として来日したときは試合で投げるつもりだった。でも、試合でほとんど投げられなかった。ずっとブルペンで投げるだけだったりで…。もう野球を諦めようかなと思った。特にILに派遣される前の年(15年)には肩をケガして、ずっとブルペンも投げられない状態だったので諦めの気持ちが出た。それから去年も。ILにも行ってないし、育成や支配下の話も何も言われなかったからね。でも、昨秋キャンプで水本二軍監督と話をして「チャンスがあるかもしれない」と言われて、良かったなと。ちょっと考え方が変わったよ。

 ――今は日々充実している

 フランスア:もちろんだよ。ドミニカの家族に送るお金も増えたし。好きなものを買ってもらうようにしているんだ。それにとにかく試合で投げたかったからね。