宇佐見起用も肩の不安的中…正解見えない巨人の捕手問題

2018年07月21日 16時30分

最悪の結末にマシソンは悔しさをあらわにし、小林(右奥)はぼうぜん

 7連勝で敵地マツダスタジアムに乗り込んだ2位巨人が20日、セ・リーグ首位の広島戦で、延長10回に途中出場の下水流昂外野手(30)の劇的な3号逆転サヨナラ2ランを浴び、9-10で敗れた。上原浩治投手(43)の日米通算100勝、100セーブ、100ホールド達成の偉業に花を添えるどころか、同球場では昨年8月12日から10連敗。新たな難題も浮き彫りになった。

 もう打つ手はないのか…。驚異的な猛追でついには勝ち越し、同球場での連敗ストップまであとアウト1つ。ここからの大どんでん返しに、巨人サイドのダメージは計り知れないものとなった。

 先発・山口俊は2回7失点でKOされたが、陽岱鋼とマギーの3ラン2発などで最大7点差を追いつき、8―8のまま延長戦に突入。10回に岡本の17号ソロでこの日初めてリードを奪い、ベンチは満を持して守護神のマシソンを投入した。ところが、二死一塁から途中出場の下水流への剛速球で痛恨の逆転サヨナラ被弾。主将の坂本勇を故障で欠くなか7連勝で敵地に乗り込み、先発2本柱の一角がへし折られる誤算を乗り越えた先に待ち受けていたのは非情すぎる結末だった。

 マツダスタジアム10連敗にも由伸監督は「よく追いついて何とかひっくり返したんですけどね。一番信頼できるストッパーがいったので、こればかりはね…」と努めて冷静に振り返ったが、首脳陣の誤算はそれだけではなかった。扇の要も計算外だった。

 前回の同球場での3連戦(6月26~28日)で3連敗したことを受け、村田ヘッド兼バッテリーコーチは「あの3連敗は痛かったな。俺は本来は守りを重視したいよ。でもよ、結果が出てへんのやから。俺が自分の野球観を変えなアカンやろ」と攻守で精彩を欠いた小林を一切スタメンで起用しなくなった。この日も先発マスクをかぶった試合で7戦全勝だった宇佐見を起用。だが序盤から2盗塁を許し、1つは大量失点につながり、最大の売りだった攻撃面でも3打数無安打で打率は1割2分5厘まで低下した(小林と大城は2割2分9厘)。

 試合後のベンチ裏からは「結果論になるのかもしれないが、機動力のあるカープ相手に宇佐見の肩で対抗するのはリスクが大きかったのでは?」(チームスタッフ)との声も漏れた。とはいえ、決勝弾を浴びたのは10回裏からマスクをかぶった小林―マシソンのバッテリーでもあった。どの選択が“正解”となるのか――その答えは見えてこない。