最下位の中日は30日の巨人戦(ナゴヤドーム)に2―5で敗れ、借金が再び今季最多タイの8となった。
ここまでナゴヤドーム6戦全勝のオネルキ・ガルシア投手(28)の“不敗神話”が序盤で崩壊だ。初回、2四球と3長短打で3失点。2回には大野奨のまずい守備もあって1点を追加された。
3回で球数が98球に達し早々に降板。左腕は「今日は悪い日です」と天を仰いだ。まさかの乱調に、森監督も「3回で球数100球いっちゃうと、動きようがなくなってしまう」と嘆くしかない。
もっともチャンスがなかったわけではない。5回、先頭ビシエドが内海からこの日、チーム初安打を放つと続く平田が四球で無死一、二塁。この好機に高橋が中前に適時打を放つ。さらに投ゴロの間に三走・平田が技ありの走塁で本塁を陥れ2点差に迫った。
なおも二死二塁で投手・佐藤に打席が回ると中日ベンチは代打を送るが、前夜(29日)のサヨナラのヒーロー、右の切り札・福田ではなく打率1割2分5厘の木下拓を選択。しかし、三飛に倒れチャンスを逸した。
森脇野手チーフコーチは「もちろん福田の選択肢もありましたが、あそこは木下がベストと判断した」と説明。結局、福田はこの試合に出場せず。勝負はまだ先と読んだのか。なんとも消極的に映る采配だった。