
ロッテ・大嶺翔太内野手(26)の借金トラブルによる引退は故郷の英雄も悲しんでいる。ボクシングの元世界王者で石垣島出身の具志堅用高氏(63)が、まさかの事態に心を痛めつつも熱烈エールを送った。
具志堅氏は27日の日本ハム―ソフトバンク戦(那覇)の始球式に登場。打者役として打席に立ち豪快に空振りすると、一塁に猛然とダッシュして観衆を沸かせた。清宮が不在なことについて「清宮さんどうしたの? 二軍ですか。特別に来てほしいよね」と残念そうだったが「県出身の人がプロ野球で頑張ってるのはうれしいね」とニッコリ。沖縄出身選手の活躍に満足そうだった。
ただ、同じ石垣島出身の大嶺翔の引退については声を落とした。「らしいね。残念だね。本当に残念。島の人が一番ガッカリしてますよ。もったいないよ」。兄の祐太とはオリオンビールのCMで共演するなどしているが、翔太とは直接会ったことはないという。とはいえ、具志堅氏をリスペクトしてプロ入り後にアフロヘアにしたこともある翔太の存在はもちろん知っている。
大嶺翔が「新しい環境で一から出直す」と再起を目指していることについて「今までのような私生活を送ったらダメだよね。(出直すためには)自分しかないんですよ。気持ちが大事。まだ若いじゃないですか。つらいと思うけど、やればできるという精神で頑張ってほしいね」と言及した。
抜群の身体能力を持つだけにスポーツ界で再起してほしいとの思いもある。そして「チャンスをつかんでほしい。今の状況は(チャンスを)自分でつくるしかない。悪いところは自分で流して。迷惑をかけた分を取り戻すんだという気持ちで頑張ればね。努力して恩返しをできるようにしてほしい」と続けた。