マツダスタジアムで8連敗…由伸巨人に広島ショック深刻

2018年06月28日 16時30分

追撃も及ばず悔しそうな由伸監督(左)

 Gの“カープショック”が深刻だ。巨人は27日の広島戦(マツダ)に6―8で敗戦。敵地では8連敗となった。連夜の初回大量失点が尾を引いた一方で、ベンチの動きは激しさを増している。スタメンマスクの小林を一度も打席に立たせず交代させたが、二塁でも吉川尚輝内野手(23)に代わる攻撃型シフトがにわかに浮上している。

 コイの尻尾がどんどん遠ざかっていく。立ち上がりから制球難だった先発・田口は初回から無死満塁のピンチを招くと鈴木、新井の連続適時打などで、いきなりの4失点。4回5失点で降板すると、その後を託された谷岡、田原のリリーフ陣も追加点を許し、反撃は及ばなかった。

 前夜もドラ1・鍬原の初回4失点が響いて大敗。似通った展開で、この3連戦のカード負け越しが決まり、チームも広島と7・5差の3位へと後退した。

 そんな敗戦の中でもベンチは積極的に動いた。4点を追う3回には小林を一度も打席に立たせることなく、強打がウリの大城を代打に送った。この早期交代について、由伸監督は試合後に「追い上げなくちゃいけないので打力、攻撃というところで代えました」と説明。その大城は4打席で1安打3出塁と攻撃面で期待に応えた。

 ただ、打力に関する首脳陣の不満がたまりつつあるのは二塁にも当てはまる。開幕から主に二塁スタメンを張ってきた吉川尚がこの日はベンチスタート。5回に代打で登場するも外野フライに倒れ、打率は2割1分5厘となった。キャンプから人並み外れた広い守備範囲や俊足が高い評価を受けてきたが打率は2割台前半で停滞したままだ。

 また、吉川尚に代わる格好でこの日「7番・二塁」で先発出場したのはルーキー田中俊。しかし、バットでは3打数無安打に終わり、打率2割3分で吉川尚と大差はない。

 では、適任は誰なのか。首脳陣の間からは“迷い”も見え隠れしている。ここへきて浮上しているのは再びのあの男だ。村田ヘッド兼バッテリーコーチは二塁候補に田中俊や中井の名前を挙げた上で「最悪の場合はケーシー(・マギー)もな。あんまりやりたくはないけどな」とこぼした。マギーは昨季途中から苦肉の策として二塁で起用され、攻撃力がアップした経緯がある。

 今季は若返りを図り、長年流動的だった二塁に関してはキャンプ中から吉川尚で“固定”する方針が話し合われていた。現状で次点は田中俊となるが、マギーの打力への評価は高い。最近は一気に調子を上げ、この日も3ランを含む猛打賞で4打点と爆発。指揮官も「交流戦明けからケーシーに当たりが出て数字も上がっている」と目を細め、本人も「いいスイングをしていると、ああいう難しい球(内角へのスライダー)も打てる」と納得の一発に胸を張った。

 積年の課題である二塁レギュラーに生え抜きヤングGの定着はあるのか。育成と勝利のはざまで今年も巨人は揺れている。