強打誇る広島にあえてぶつけ炎上…巨人ドラ1鍬原に同情の声も

2018年06月27日 16時30分

うなだれて降板する鍬原(左)

<広島14-5巨人(26日)>ルーキー右腕の独り相撲だった。巨人はドラフト1位・鍬原拓也(22)が先発したが、序盤の援護を守れず2被弾を含む4安打4四死球と乱れ、3回途中7失点KO。チームは5―14の大敗で、広島との差は6・5ゲームに拡大した。「自分の実力不足、技術不足です。僕の責任で負けたので申し訳ないです…」。根っから明るい鍬原がこの夜ばかりは肩を落として意気消沈した。

 攻撃陣はジョンソンから初回に4点を先取した。ところが立ち上がりから大荒れの鍬原は、その裏3四死球で塁を埋めると、松山に同点満塁弾。3回には岡本のソロで再度勝ち越したが、すぐに丸のソロで同点とされ、四球に続いて暴投を2連発。再び松山に適時二塁打を許し、逆転されたところで降板した。

 背信のルーキーへ、試合後は手厳しい言葉が飛んだ。村田ヘッド兼バッテリーコーチは「点の取られ方が悪すぎる。4点も取った試合で四球、四球、死球でドンと打たれたら試合にならん。野手のやる気もそがれるわ」とバッサリ。斎藤投手総合コーチも「(失点の形が)毎度おなじみ。課題を克服できなかったね。(次回以降は)考えます」と二軍再調整を示唆した。

 とはいえ、強打の広島との力が入る初戦にあえて“初物”をぶつけたのはベンチの責任でもある。由伸監督は失点の流れを課題に挙げつつ「長くやっていけば、打たれるときもある。彼はまだ始まったばかりなのでね」と強くは責めなかった。

 他球団の鍬原評も「直球の質が良いし、能力は高い。制球が安定すれば厄介です」と依然高い。セ球団のスコアラーからは「ここの球場は四球ひとつで空気が変わる。初戦に投げるのは酷だったかもしれないですね」と同情の声も上がった。

 ただ、今の巨人にルーキーの成長を待つ余裕はない。広島戦は今季も2勝6敗と負けが先行し、敵地では昨季から7連敗だ。ここでコイを止めなければ、今年も巨人のペナントレースは早々と終わってしまう。

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