「マイナビオールスターゲーム2018」(7月13日・京セラドーム、14日・熊本)のファン投票最終結果が25日に発表され、ソフトバンクの柳田悠岐外野手(29)が両リーグ最多の61万9150票を集めて5年連続5度目のオールスターに選ばれた。4年連続のファン投票での選出で、2016年からは3年連続での最多得票となった。

 95年から6年連続だったイチロー(オリックス)以来の快挙。「まじっすか。すごいっすね」と目を丸くすると「がむしゃらにプレーしたいです。たくさん投票してくださったので、恩返しできるようにしたいです」と意気込みを語った。

 そんな柳田は夢の舞台での“2大ドリーム”をぶち上げた。まずは松坂打ちだ。6月8日の交流戦で対戦して3打席で2三振1四球とノーヒットに終わった。「対戦があれば、打ちたい。けちょんけちょんにやられたので」とリベンジ宣言だ。加えて「熊本でも試合があるので、クスノキに向かってかち上げたい」。第2戦・藤崎台球場のシンボルでもあるクスノキへの直撃弾を口にした。

 いずれにも並々ならぬ思いが秘められている。野手の柳田にとっても松坂は野球少年だったころからのヒーローだ。前回対戦の前も「楽しみです。格好いい、スーパースター。(松坂を見て)小4くらいに甲子園に出たいと思ったので」。ワクワクする思いを口にしていた。もう一度フルスイングで対戦したい。

 また、もう一つの“クスノキ弾”も念願の一つ。2016年の熊本地震後は、オフになると復興支援で熊本を訪れていて、決して大言壮語しない男だが「夢を与えられる選手になりたい」。2度目の挑戦となった今季の公式戦は雨天中止となっただけに、夢の舞台で実現を目指す。

 今や全パのみならず球界の顔でもある。W達成で柳田球宴となるか。