<ソフトバンク5-4オリックス(24日)>ソフトバンク・柳田悠岐外野手(29)が24日のオリックス戦(京セラドーム)の延長12回、激闘に終止符を打つ決勝の17号ソロを叩き込んだ。3長打の活躍でチームをけん引した鷹の大砲には、メジャー球団の関心がこれまで以上に高まっている。

 4点差を追いつき2試合連続の延長戦。右翼3階席への決着弾に、柳田は「チーム一丸で延長12回まで戦ってきた。勝ちにつながってよかった」。工藤監督も「さすが4番という一発。負けたら私の責任と言われかねない中で『柳田くん、打ってくれ!』と祈ったら、打ってくれた。さまさまです」と最敬礼だった。

 今季はここまで打率3割4分9厘、17本塁打、52打点。トリプルスリーを達成した2015年を思わせる好調ぶりには、メジャー球団も目を見張っている。

 ナ・リーグの球団スカウトは「この1年での成長をすごく感じる。スイングの確実性が増しているという印象。だから今の素晴らしい成績は納得できるし、最後まで彼の数字は落ちないと思うよ」と目を細める。ア・リーグの球団スカウトも「今、メジャーでは年齢のことがシビアに受け止められるが、彼は毎年、年齢を感じさせない成長を見せている」。

 順調なら2020年シーズン中に海外FA権を取得見込みの柳田が、メジャーも驚く進化を見せている。