広島・大瀬良のひそかな野望

2018年06月23日 13時00分

20勝も見えてきた大瀬良

 同世代の“星”には負けられない。広島の大瀬良大地投手(27)が22日の阪神戦(甲子園)に先発し、7回3安打無失点と圧巻の投球で両リーグトップの10勝目を挙げた。

 抜群の安定感で4回以降は無安打。試合後の大瀬良は「前回(4回7失点でKOとなった15日のソフトバンク戦)のように、真っすぐとカットなど偏らないようにいろんな球種を使った」と話し、最速150キロの直球を軸にカットボール、スライダー、カーブ、フォークと多彩な変化球を有効に使い、相手打線に的を絞らせなかった。

 今季はまだシーズンの折り返し地点にも到達していないが、すでにルーキーイヤーの2014年と昨季に並ぶ自己最多の10勝。20勝も可能なペースだが「成績はシーズンが終わってから振り返ればいい」とあくまで通過点と考えている。リーグ3連覇、34年ぶりの日本一と大きな目標を見据えるなか、大瀬良はひそかに抱いている野望があるという。

 それは日本シリーズで西武・菊池にリベンジすることだ。大瀬良は2009年夏の甲子園1回戦で長崎日大のエースとして菊池を擁する花巻東と対戦。一時はリードしながらも5―8で敗れ涙を流した。当時から注目を集めていた菊池について「ほんとに真っすぐが速かった。中軸にはコースや高さを投げ分けていたけど(8番打者の)自分にはとにかくストライクを取りにくる感じで(笑い)。1つ、2つどころかものすごくレベルの高い投手だった」と振り返る。

 高校時代に力の差を痛感したとはいえ、今となっては互いに首位チームの先発ローテーションの柱となる存在。頂上決戦に至るまで厳しい道のりが続くが、大瀬良は「もう一度やってみたい気持ちはある」と意欲を見せる。

 この日、無傷の8勝目を挙げた菊池とはくしくも同じ生年月日の大瀬良。“因縁の再戦”は実現するか。