13日のヤクルト戦(メットライフ)でデビュー戦初白星を挙げた西武・今井達也投手(20)が23日のロッテ戦(ZOZO)で2戦目の先発マウンドに立つ。今井は20日の全体練習で捕手を立たせ、約50球のブルペン調整を行っている。

 その伸びがあり糸を引くようなストレートの軌道はさすが16年夏の甲子園V右腕。なにより威風堂々、ふてぶてしいまでのマウンドさばきが彼の最大の魅力だ。今井はマウンドでの気構えについて「自信というか(野球は)ピッチャー主体なので投げ急いだりバッターの間で投げたら勝負にならない。ボールを持っている以上、優先権はこっちにある。譲る気はないし攻めていかないといけない」と自らの哲学を口にする。

 さらに「(大舞台は)好きではないですけど、この世界って我が強い人ばっかりなので、どこかで自分を持っていないといけない。そういう球場の雰囲気に左右されているようじゃ、二軍でいくらいい投球をしても一軍では勝てない」と西武の将来を明るく照らす“エースの気質”をさらりと口にしてみせた。

 そして、次戦ロッテ戦について今井は「(前回は捕手の)岡田さんが自分の投げたいように気を使ってくれ、すごく投げやすかったですし、首を振ることにも抵抗がなかった。次は7回は投げたいですし、失点は極力ゼロに抑えたい。(ウチは)打線が売りのチームなので(打者が)打席にいいリズムで入れるように投げたい」と抱負を述べた。

 喫煙謹慎騒動で一度はミソをつけてしまったものの、この投手向きな性格と堂々たるマウンドさばきは将来のエースにふさわしい輝きを放っている。