背部の捻挫のため、18日に出場選手登録を抹消された中日・松坂大輔投手(37)に「あおさ」のススメだ。17日の西武戦(メットライフ)で先発予定も、開始直前に登板を緊急回避。原因は「背中のけいれん」を起こしたためで、その予防に効果があるとされるマグネシウムを多く含んだ海藻類を中心としたバランスの取れた食事への切り替えが注目されている。

 19日はナゴヤドームで投手練習が行われたが、松坂の姿はなく、20日か21日にもナゴヤドームを訪れて森監督ら首脳陣に状態を報告する予定。勝崎コンディショニングコーチは「ぎっくり腰と同じようなことが背中に起きた感じ。当日はカッチカチで石のようになっていて、かわいそうで息ができないくらいだった」と説明する。

 松坂のアクシデントといえば、5月13日の巨人戦(東京ドーム)でも右ふくらはぎの張りを訴えて3回途中で緊急降板。体のあちこちがつってしまったり、ぎっくり腰のような症状が出るのは、筋肉が硬く緊張した状態になっているからだという。

 その改善にはマグネシウムと水分補給が効果的とされ、マグネシウムが多く含まれる食品はあおさ(100グラム中3200ミリグラム)、あおのり(同1400ミリグラム)、わかめ(同1100ミリグラム)、ひじき(同640ミリグラム)などがある。

 勝崎コーチは「ちょっとつりやすくなっている。マグネシウムとかバランスがよくなかったと思うので、そのへんの改善をしていかないといけない。彼は人よりも発汗するし、試合に入るモチベーションの中でもそうだし、あれだけ背中が大きくて筋肉量があるとエネルギーをそれだけ多く使ってしまうからね。ゲームの2、3日前は多めに(食べた方がいい)ね」と指摘する。

 これまでもマグネシウムのサプリメントや水分補給など注意して摂取してきたという松坂だが、今後は「あおさ」「あおのり」「わかめ」「ひじき」など海藻類を中心とした食事もカギとなりそうだ。