大隣WBCへ“季節病”克服

2013年02月13日 11時04分

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表候補のソフトバンク・大隣が12日、今キャンプで初めてシート打撃に登板。制球に苦しみ打者8人に3安打を許したものの、高めの球を振らせるなど、投球には本来の切れが徐々に出てきた。ここまで調子はイマイチだったものの、すでに不調の原因は解明している。15日の代表合宿ではその原因である“季節病”を克服し、侍メンバー入りを成し遂げる。

 大隣はこの日のシート打撃で打者8人に3本の安打を許した。同じ代表候補の内川のバットをへし折ったものの右前に運ばれた。ぱらつく雨のせいで「マウンドがゆるかった」影響もあり、制球の乱れが目立った。左腕は「最悪の状態は脱したと思う」といいながらも「(調子は)上がってこなかった」と複雑な表情を浮かべた。

 15日からは同じ宮崎で代表合宿が始まる。チーム関係者は「トナリ(大隣)は大丈夫なのか?」と調子が上がってこない左腕を心配している。不調の原因は何なのか。大隣はこう自己分析している。

「2月1日からキャンプが始まってこの時期になると、例年フォームが崩れるんです。振りかぶった後、右足を上げたとき、上体を後ろに反ってしまって。疲れがたまってラクな投げ方をしようとすると、そうなる。そんなフォームだと、左腕が体から離れて出てしまって、リリースポイントが安定しない。当然、ボールはシュート回転する。“季節病”? そんな感じです」

 不調の原因が不明のままでは対処のしようがないが、季節病であれば“処方箋”はわかっている。

「慌てずに、キャッチボールとか遠投で、上体が後ろに反らないように意識づけすれば大丈夫。代表合宿で気をつければいいだけ」

 日本代表の山本監督らは選考期間を当初の予定より短縮して、15〜18日の4日間でふるいにかけるつもりだという。残された猶予はそう長くはないが、鷹の左腕エースに悲壮感はない。これから大急ぎで問題点を修正し、念願の侍ジャパン入りを実現させる。