ファン投票独走!今年の球宴は「松坂祭り」

2018年06月13日 11時00分

今季3勝を挙げ、怪物復活を印象付けている松坂

 中日・松坂大輔投手(37)が「マイナビオールスターゲーム2018」(7月13日・京セラドーム、同14日・熊本)のファン投票の第11回中間発表(12日)で、18万4583票を集めてセ・リーグ先発投手部門の1位をキープした。2位の巨人・菅野に前回発表よりも差を広げ、投票締め切りの17日を前に約2万9000票差で独走態勢に入った。西武時代以来、12年ぶりとなる球宴出場の可能性が高まる中、チーム内では早くもレジェンド右腕の“狂奏曲”を予想する声が上がっている。

 松坂が快調に票数を伸ばしている。もともとは菅野がトップに立って第1回中間発表(5月29日)から5440票差→2346票差→2343票差→2633票差をつけられての2位に甘んじてきた松坂だが、土日(集計発表なし)を挟んだ後の4日に2467票差で逆転に成功。すると5日から4030票差→1万85票差→7001票差→1万4480票差をつけて今回も土日を挟み、ついに両者の差を2万6073票差→2万9479票差まで広げた。

 前回8日のソフトバンク戦(ナゴヤドーム)では5回3安打1失点の好投を見せて今季3勝目をマーク。チーム関係者は「古巣との因縁対決を最少失点できっちりと勝ったのはインパクトが大きかったと思う。一時は松坂をもってしてもウチから(2年連続でファン投票選出での)1位が出ないのはやばいと焦ったけど、この票差で推移していけば、よっぽどのことがない限り、ここから菅野に逆転されるようなことはないのでは」と胸をなで下ろしている。

 また、一部のチームスタッフは、球宴での他球団選手による“松坂詣で”が殺到するのではないかと予想する。「万一、ファン投票での1位を逃したとしても、今後けがでもしない限り、監督推薦や選手間投票、プラスワン投票のどれかで選出されるのは間違いないからね。そうなれば間違いなく松坂に接触してくる他球団の選手は少なくないはず。投手なら投球術はもちろん、松坂の武器である豊富な球種についてどんな握りをしているのか、復活できた一番の要因とか、聞こうとするはず。野手だって、どんなことを考えてマウンドに立っているとか、苦手な打者についてとか、少しでも参考になる意見を求めてくると思う」とみている。

 その松坂の助言により、他球団の選手が覚醒することも…。「松坂からアドバイスをもらったことで自信をつけて、好成績を残す選手も出てくる。アドバイスとかしなくても、球宴の場で握手したり、会話したりするだけでも、それを発奮材料にする他球団の選手もいるはず」(中日関係者)という。

 松坂は横浜高で甲子園春夏連覇し、西武では3年連続で最多勝をマーク。米大リーグのレッドソックスに移籍した2007年はワールドシリーズ制覇に貢献するなど日米通算167勝を挙げている、言わずと知れた「平成の怪物」とあって、他球団の主力選手でも憧れのスーパースターとして心酔している選手は多い。そんな選手たちが、球宴をきっかけにこぞって活躍をするのではというわけだ。

 それもこれも松坂の持つ「スター性」の証しだろう。松坂自身も久しぶりの球宴出場を刺激にし、さらに自身の選手寿命が延びる相乗効果の可能性もあるだけに…。松坂の持つ「超プラス効果」が日本球界に多大な好影響をもたらしてくれそうだ。