広島・大瀬良 ガッツポーズ封印効果で初受賞

2018年06月08日 16時30分

たくましさの出てきた大瀬良

 広島の大瀬良大地投手(26)が5年目で初受賞した。5月は4試合に登板し、5日のヤクルト戦で3年ぶりに完投勝利を挙げるなど2完投を含む無傷の4勝をマーク。防御率2・03とリーグ首位を走るチームを支えた。

 両リーグトップの8勝を挙げている大瀬良が今季、意識的に取り組んでいるのが「ガッツポーズの封印」だ。これまでは良くも悪くも喜怒哀楽を隠さず、アウトを奪うと拳で喜びを表現。逆に2015年10月7日の中日戦で敗戦投手となってクライマックスシリーズ進出を逃した際には試合中にもかかわらずベンチで涙を流し、批判された。

 スタイル変更のきっかけとなったのは、16年限りで引退した球団OBの黒田博樹氏(43)の振る舞いだ。「黒田さんは淡々と投げて感情を抑えていた」。偉大な先輩をお手本にマウンドでは冷静さを保つよう心掛けたというが、先発に戻った昨季は「頭で分かっていても、まだ感情が出ていた部分があった」。それが今季は「目先の試合で一喜一憂しない。特にガッツポーズは相手もいることなので」と黒田流を徹底。これが好結果につながった。シーズン最多勝利はルーキーイヤーの14年と17年の10勝。キャリアハイの更新は目前に迫っているが、大瀬良は「(自分の)勝ち星を考えることはない。チームに勝ちが付いているので、そっちで役割を果たせていると思う」と淡々と話す。リーグ3連覇、そして日本一をつかむまで背番号14はクールに投げ続ける。