巨人5位転落 株主総会を前に嵐の予感

2018年06月08日 16時30分

思慮深げにベンチ入りメンバーのボードを眺める由伸監督

 どん底が見えてきた。巨人が7日の楽天戦(東京ドーム)に4―5で敗れ、7カード連続勝ち越しなしで5位に転落した。交流戦好調のヤクルトに抜かれ、気付けば最下位・中日とはわずか0・5差。昨年は大荒れとなった球団の株主総会を目前に控え、巨人の内部には再び嵐の予感が漂っている――。

 ダメージの大きい敗戦だ。巨人は好投手・岸から2回に坂本勇の適時打で2点を先制。初勝利をかけたルーキー・鍬原は3回にウィーラーに逆転満塁弾を浴びたが、4回に阿部の3号ソロ、7回には陽岱鋼に1号ソロが飛び出し同点に追いついた。だが8回に2番手の上原が藤田に痛恨のソロを被弾すると、そこから再逆転する力は残っていなかった。

 惜敗の悔しさを押し殺しつつ、由伸監督は「良い投手から点を取れたのは良かったですが、もう一歩。追いついたんで、なんとかそこからというところでしたが…」とコメントを絞り出すのが精一杯だった。

 パ最下位の楽天にも勝ち越せず、交流戦は3カード連続の負け越し。最下位目前の状況で、今後は西武、ソフトバンクとパ上位球団との対戦が続く。直前からの13連敗もあった昨年の交流戦は6勝12敗と沈んだこともあり、自信喪失気味のチーム内からは「終わってみたら去年よりひどかったりして…」と弱気な声も漏れている。

 そんななか来週には節目の球団株主総会が予定されている。昨年の総会では、13連敗失速の責任を取らされる格好で当時の堤GMが電撃辞任。同日、鹿取新GM就任が発表された。球団フロントは「去年のようなことはない」と話すが、親会社の読売上層部のストレスは今季も相当な模様。人事に手が及ばずとも、チームが低迷していれば無風とはならないのが巨人だ。

「現状でやれることは末端のトレードか、首脳陣の配置転換ぐらいだろう。ただ大きな効果が望めなくても、上から『動け』と言われれば動くしかない」(前出のフロント)

 昨年の同時期には、現場外から起用法や采配を巡る指示が乱れ飛び、ベンチは混乱に陥った。今季はそうした動きは見られないものの、今後の戦いぶりしだいではまた“天の声”が降ってくるのではと、現場は戦々恐々としている。

 西武との3連戦中には、読売本社幹部陣が東京ドームを訪れ、現場を視察予定。勝負どころを乗り切り、チームは嵐を避けられるか。