中日・松坂大輔投手(37)が4日、「マイナビオールスターゲーム2018」のファン投票の第5回中間発表で、セ・リーグ先発投手部門の1位に浮上した。

 第4回までトップだった巨人・菅野(8万4547票)は2位となり、8万7014票を集めて逆転した松坂は「たくさんの人に票を入れていただいてありがとうございます。またこれからも票が伸びていくように頑張ります」と気合を入れている。

 そんな中、ある“珍現象”に、チーム内が盛り上がっている。松坂自身はここまで6試合に登板して防御率2・51と安定した投球こそ披露しているが、成績は2勝3敗と黒星が先行。それでも松坂が投げた次の試合(4月6日の阪神戦、同20日の広島戦、5月1日のヤクルト戦、同15日の広島戦、同22日のDeNA戦、同31日のオリックス戦)は必ず勝っているのだ。

 この法則に気づいた23年目のベテラン・荒木は「偶然では片づけられない、何かあるんでしょうね。6戦全勝なんてすごいこと」と舌を巻けば、横浜高の後輩で選手会長の福田は「そういうデータがあるのは心強い。やっぱり先輩は何か持ってますね」と最敬礼する。

 この日から一軍練習に合流した大野雄は要因の一つとして「松坂さんの勝ち負けにかかわらず、やっぱり松坂さんが頑張っている姿を見て、みんなが触発される部分もあると思う」とみている。チーム関係者も「ウチの選手は、松坂が勝てばその勢いや流れに乗って続いていかないといけないと思って、松坂が負けても次は何とかしないといけないという気持ちが普段よりも余計に出ているのでは」という。

 この神通力はいつまで続くのか注目だ。