中日期待の若手選手が“壊滅状態”となっている。1日の日本ハム戦(札幌ドーム)で柳裕也投手(24)が先発したが、1回0/3を7安打6失点でKOされ、今季5敗目(2勝)を喫した。チームは2―13の惨敗。試合をブチ壊してしまった2年目右腕は「情けないです…。これが僕の実力なんでそこに向き合ってやるだけです」とうなだれた。

 森監督は「もう聞かないで。2回で終わっちゃった。ああいうゲームはしたくないけど、やっちゃったものは仕方ない。柳は1回、下で調整させる? 2回でも3回でも4回でもな」と吐き捨てて二軍落ちを示唆した。

 このまま柳が抹消されれば、開幕からローテを守っているのは新外国人左腕のガルシアのみ。キャンプから期待されてきた若手の小笠原、笠原、鈴木翔、若松らは現在、揃って二軍でくすぶっている状況だ。ここまで目立った活躍をしているのは投手が岩瀬、松坂、山井、吉見らベテラン勢で、野手もアルモンテ、ビシエド、モヤら外国人勢ばかり。さらにこの日、不振の阿部に入れ替わりプロ23年目の荒木が今季一軍今季初昇格したほどで、一向に世代交代が進まない。

 チーム関係者は「首脳陣からさんざんチャンスをもらってきたのに本当に若いヤツはだらしないよ。結局、ベテランや外国人頼みの状況になってきたけど、恥ずかしいと思わないといけない」とチクリ。別の関係者からは「いっそベテランを中心に回した方がいい。それで若手が悔しいと思って発奮しなければうそだよ」という声も上がる。

 時計の針が止まったままの竜に明日はあるのか。