広島・大瀬良に刺激受け…中日・吉見 完投への熱き思い

2018年06月01日 16時30分

 中日・吉見一起投手(33)が31日のオリックス戦(ナゴヤドーム)に8回2失点の好投で今季2勝目を飾った。ただ、この日は試合前から完投勝利を狙っており「最後まで投げるつもりでいたので悔しい」と8回の失点を悔やんだ。

 2012年にシーズン6完投した吉見だが、右ヒジを手術した13年以降は16年の1度だけ。それでも、完投という大目標を掲げたのは、5月25日の広島戦(マツダ)で完投勝利した大瀬良に刺激を受けたからだ。「大瀬良くんが8回に打席に入ったら大歓声。9回にマウンドに上がったら大歓声。ベンチで見ていて、いいなと思った」と振り返る。

 かつては何度も味わった感覚だが、すでに何年も経験していない。結果的に8回で降板になったが、球数は93球にとどめ、完投能力は十分に証明した。

 山井や岩瀬らベテラン勢の活躍にも大きな刺激を受けている。「僕よりも年上の人が頑張っている。僕も引っ張られた」という。中でも松坂大輔(37)は特別な存在。投球内容はもちろん、試合後のコメントもチェックしている。

 5月30日のオリックス戦(ナゴヤドーム)では初回、無死二塁から吉田正を三振に打ち取ったとき「空振りしてくれたらいいなと思って投げた」というコメントに感銘を受けた。「相手は100%で向かってくる。こちらも100%では合ってしまう気がする。同じ真っすぐでも、少し抜いてタイミングが外れたらいいなと思って投げた」と“松坂流”を実践した。

 周囲の刺激を力に変えて吉見が完全復活ロードを着実に歩んでいる。